【’16北海道ツーリング3日目前編】小樽→当別→新十津川~天使のおじいちゃん~

新日本海フェリーで小樽に到着した2日目の記事はこちら

2016.9.11(日)はれときどきくもり

6時起床。

いちばん気になるのはやっぱり天気。やったね、青空が見えている(*・ω・)。今日一日いい天気になりますように。

よし!青空が見えてる!

朝食は7時から。

サラダ・フルーツと好きなものを取って座っていると、あとから焼きたての厚切りトースト(半分サイズ)と目玉焼きやソーセージが乗っかったお皿を持ってきてくれた。

ほっこりした

トーストはおかわりOKだ(さすがにしなかったけどw)。

ぶどうがあるだけでもうれしいのに、焼きたてのものを用意してくれるなんてありがたい。トウモロコシがしゃっきり甘くてとってもおいしかった。

さぁ、朝ご飯をしっかり食べたら、出発だ。

8時前 小樽を出発 北海道ツーリング開始

いよいよ北海道ツーリングの始まりだ。

週間天気予報を見ると、明日、明後日がいちばん天気がよさそうだ。そのときにわたしがいたい場所は道北。今日の目的地は天塩か遠別か初山別か?とにかくそっち方面を目指して行こう。

ダムめぐりをしながら北上しようとは思っていたが、夕張のシューパロダムからではなく、当別ダムから始めることにした。R5を札幌方面へ。R337→R231と北上していく。

R5からR337へ

地元のライダーさんも結構見かけた。いい天気だものね。気持ちいいね。

このままずっと海岸線の国道を北上して留萌を目指したいところだが、内陸へと、道道11号線を進んで行く。

このまま海岸線を走って行きたいが・・

静かな道道。ダムめぐりをしてよかったと思うことの一つは、見向きもしなかった道を走るきっかけをもらえること。

交通量は少ないw

道道28号線にぶつかったら北上・・あれ?!

おかしいなぁ、このダムやないんかなぁ?ダムの名前変わったんかなぁ?わたしが目指すダムは当別(とうべつ)ダムなのだが、案内には「青山ダム」と書いてある。

事前に調べてツーリングマップルに書き込んできた。この場所のはずなのだが?!

青山ダム

・・・と思っていると、1台の車が現れた。

「クマ、今日はいねぇな」「前に来たとき、あそこにクマがいたんだ」

面白いおじちゃんだった

札幌ナンバーの車に乗るお父さん。35年北海道にいるのに、自分は東京人だと言う(東京にもマンションがあるらしい)。バイクにも乗る、フェラーリにも乗る、かっこいい方だ。

「札幌ナンバーやないですか。北海道人でええやないですか(*・ω・)」

そういっても、かたくなに「東京の方がいい」という割に、お父さんのしゃべりは北海道の人そのものだった(笑)。

キャンピングカー仕様になった車を見せてもらったり、工具の収納方法を教えてもらったり、まさか人気のないダムで誰かと楽しい話ができるなんて思ってもいなかった。

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道民の森(神居尻)へ

当別ダムカードはここでもらえるとのこと。ここの管理人さんがまた面白いおじいちゃんだった。

いろいろ話していると、わたしがチェックし間違えていたようで、当別ダムはもっと南にあることが判明した。

赤丸はさっきの青山ダム。青丸が正しい当別ダムの場所。わたしは赤矢印の道道11号線から北上してきたので、当別ダムをスルーしてしまったということらしい。

当別ダムの場所は青〇

きけばここから25キロも南にあるそうだ。往復50キロ・・うん。やめたw。またの機会に訪れるとしよう。で、ダムカードは?!(*・ω・)

と訊いてみるが、「今はもうここでは配布していないよ」と管理人さんの返答。

「うそっ!1枚くらい出てきませんかね?」と探してもらうと出てきた幸運w。

当別ダムカードゲット

やったね(*・ω・)。管理人さんにお礼を言って道民の森を後にした。

続いては徳富ダムへ

わたしのツーリングマップル2011には(建設中)と書いてある徳富ダム。「とくとみ」だと思っていたが「とっぷ」と読むのだそうだ。いい名前だ。

しかし徳富ダムの場所がわからない・・R451沿いから入る道に違いはないはずなのだが。

人がまるでいない道をウロウロしてようやく出会うことができたおじいちゃんとおばあちゃん。場所を教えて下さったのだが

新十津川ダムだったw

「新十津川ダム」という違うダムだったw。

その先にあるのかも、と思って進むと気持ちのいいフラットダートの道に巡り合えたのはよかったけれど(*・ω・)。

気持ちのいいダートだった

さらにウロウロしていると、おじいちゃんを発見した。

あっ!せっかくのチャンスだったのに・・トラクターに乗り込んでしまった。

しかしだ。このおじいちゃんを逃すともう人に出会えないかもしれない(: ・`д・´)と思い、トラクターに乗っているおじいちゃんに合図をして声を掛けてみた。

「徳富ダムを探しているんですが、どこの道から入って行けばいいですか?」

「おお、徳富ダムか。よしよし。ついておいで」

トラクターの後を着いて走るw

着いて行った先には、おじいちゃんの家があった。

「あの道はクマが出る。バイクだと危ないから軽トラで連れて行ってあげるよ」

「え、いいんですか?ありがとうございます(*・ω・)」

まさかの展開であるw。連れて行ってくれるなんていうから近いのかと思いきや、片道15キロはあっただろうか。

でも。やはり国道沿いに徳富ダムの案内は出ていなかったのでおじいちゃんに連れて来てもらわなければきっとわからなかったと思われる。

町道幌加3号線、トップ湖で探した方がわかりやすかったのかもしれない。

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たどり着くと立派なダムがあった。

徳富ダム

トップ湖

2m超の管が埋められたこと、北海道の業者さんではなく東京の業者さんが請け負ったこと、ダムができることに関して特に地元の人からの反対はなかったこと、などなど、1987年の着工から2014年の完成まで見守って来たおじいちゃんがいろいろ話してくれた。

「あっちの橋までいってみるか」

ダートの道を軽トラでガンガン走りw

ダートを走るw

徳富トンネルを抜け

徳富トンネル

橋を渡ってくれた。そしてUターン。

向うにトップダム

おじいちゃんは生まれも育ちもこの町だそうで、代々農家をしているらしい。30丁の田んぼがあると言っていたが、ピンと来なかったわたし(今調べると東京ドーム6.4個分。めっちゃ広いやん(°ω°))。

ちょうどお昼時だった。家の方はおじいちゃん、どこにいったのかなって心配しているのでは。

おじいちゃんに感謝

何度も「お昼ご飯食べていけ」と言ってくれた。でも用意をするのはおばあちゃんだろう。いきなりどこの誰だかわからない人が来たらびっくりしちゃうよ。

「ありがとうございます。でもまだ今日は先が長いので、お気持ちだけ頂きますね」

「この道沿いだからうちもわかるだろう。また次に北海道にきたときは泊まっていきな。うちは5人で暮らしているけれど、誰も細かいことを言うのはいないから、おいでね。バイク、気を付けてね」

感謝の気持ちを込めて、ぎゅっと握手をした。見ず知らずの人間にこんなに親切にしてくれて、本当に感謝だ。国道に出て、おじいちゃんに手を振った。

おじいちゃんがだんだん遠くなっていく。時間が経つと鼻の奥がツンとしてきた。うれしいのに泣くなと自分に言い聞かせて、奥歯をぎゅっとかみしめた。

まだ旅は始まったばかりだ。

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