兵庫県最北端・猫崎灯台へ行ってみようツーリング 後編

前編のつづき。

猫崎への入り口を発見。整備されていない・危険が伴うetc. 事前調査をしているとそう書いてあったけれど

無料駐車場(もしかしたら夏は有料かも?)・トイレもあるし

歩道口には綺麗な案内図まであった。いささか拍子抜けな感じは否めない。舗装された道を歩き、5分ほどで賀嶋公園に到着。


空と海が青いね。眺めはとてもいい。けどこの公園、草ボーボー過ぎ。このままの状態だと、梅雨時期~夏場は虫が多くて大変かもしれない。

さて、先に進むとしよう。
危険
だなんて、デカデカと書いているのでどんなに危険な道なのかと思ったけど


滑りやすそうなところにはロープがあり、迷いそうなところにはトラロープを張ってくれてあるので、想像以上に整備されていると感じた。てっきり、川口浩探検隊的な藪こぎに近いものだと思っていただけにガックシ。もいいところである。遊歩道ではないけれど、登山道というのも大げさかな、という感じである。滑りやすいところもあるので、スニーカー以上が望ましい。

標高差はいちばん高いところと低いところで150mくらいか。ただわたしの親指の2倍くらいの大きな蜂がブンブン飛んでいて、ジャケットのフードをすっぽり被って歩いたモンだから暑かった。それだけがマイッチングだった。歩いていて嬉しかったのがスミレ・ヘビイチゴといった花だけでなく

ムサシアブミ(?)や

イカリソウを見つけれたこと。やっぱり花を見つけることができると、テンションが上がる。 アップダウンを繰り返しつつ

これが最後の階段なのでは! と思ったらチョット違ってて(笑)、もう少し歩くと



見えたーー!!!

胸躍らせながら駆け下りると

兵庫県最北端・猫崎灯台 出現!!
約40分歩いて辿り着いて、身体は火照って汗びっしょりで、すっぽり被っていたフードをジャケットごと脱ぎ捨てると、わたししか受けていない兵庫のいちばん北の風が思った以上に気持ちがよいもんで、ニタニタ笑いっぱなしになってしまった。

やかんとストーブを持ってくるのを今日ほど後悔したことはなかったかも。

腰を掛けると、目の前の景色が海しか映らない巨大なテレビの中の映像のように思えた。普段、それほどコーヒーを飲まないけれど、このときばかりは熱いコーヒーを飲みたい気分だった。

おや?ロープがある・・
どうやら海岸付近へと下りれる模様。怪我すると帰れないので慎重に途中まで降りてみる。灯台との距離が近過ぎるから、広角レンズがないと厳しい灯台。期待したけどやっぱりイマイチか。

まぁ、いいや。
もう今日のこの天気だけで、十分だ。一人きりの世界に思う存分浸ってから帰るとする。行きはゆっくり歩いて40分。帰りは普通に歩いて30分。帰りのほうが楽だった気がする。

近くの餘部埼灯台へ行こうかとも思ったけれど空が白くなってきたので、またの機会に。同じ道を通るのも面白くないので、帰りは県道11⇒県道3と城崎の近くを走って帰る。

その昔、鳥取から京都へ移動中、原付で走った道だ。30キロ/hしか出せない乗り物だったのにそれに乗っているときに 「もっとスピードが出る乗り物に乗れたらいいのに」だなんてこれっぽっちも思いもしなかった。

学生だから、車なんて思いつかなかったのか、自分には乗れないと思っていたからバイクのことなんて思わなかったのか、今となってはよく思い出せないけれど原付でどこまでも行けるやんって思ってた。

まさかこの道を10年後、バンバンでで走るようになるなんて思いもしなかった。その10年前から、今日こうして、こう感じるって決まっていたんだろうか。過去と未来って面白いね。ときどき、今だけが一瞬過ぎておいてけぼりに思えるときがある。

今日、途中で見つけたカニの爪。
紋別では見逃していたから、ちょっと嬉しかった(笑)。帰りは寒いので、R312⇒姫路バイパスで下道でゆっくり帰る。和田山を18時に出て、家には20時帰宅。

播但道使うのとあんまり変わらないのはなんで?次は餘部鉄橋&餘部埼灯台かな。 兵庫の北部は、やっぱり楽しい。

バンバン走行距離:約318.0km
バンバン平均燃費:約31.8km/L(播但道の行きは29.5km/L)

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