2011年3月11日。
忘れもしないあの日。
わたしはあの頃、金曜日がよくお休みだった。だから金曜日だったのをよく覚えている。
花粉症の薬のせいかとても眠たくて、こたつに入ってまどろんでいた。意識の遠くで、流れていたはずのTV音が変わったような気がした。ぼんやり画面を眺めると、信じられないような映像が映し出されていた。
それでもまさか、本当にあんなことがこの日本のどこかで起こっているだなんて、思ってもみなかった。津波が襲ったのだと、認識できたのはそれから数時間後だった。
地震の経験がほぼないわたし
どこかの記事に書いたかもしれないが、阪神大震災が起こったとき、わたしはまだ愛媛県にいた。そのときに、震度3の揺れで朝早くに目が覚めた。記憶に新しい、2016年の鳥取の地震。仕事中にえらく揺れたが、それでも震度3。
これがわたしが生きてきて体感した地震のいちばん大きなものだ。
他にも、中越地震、熊本地震、など、地震大国の日本はたくさん地震が起こっている。地震の様子が報道されるたび、「地震に備えて」「被災にあった方は大変だ」と感じるのだけれども、どんなに考えたとしても、心のどこかで「他人事」に思っている節があるように思っていた。
募金をすること以外に何かできないものかと、ずっと思っていたのだが、2013年にチャンスがやってきた。
バンバンと日本を旅をすることにしたのだ
とある事情で仕事を辞めることになり、これはチャンスとばかりに旅にでることにした。日本をジムニーで車中泊して旅した経験があるわたしなので、車(ラパン号)で出発すると寝床に苦労することは(ほぼ)ないことはわかっていたのだが、どうしてもバンバンと走ってみたかった。
フェリーで神戸から九州へ、四国の実家へもどりぐるっと一周、一旦兵庫に戻り、北上して北海道を目指した。
北海道に行くまでに、どうしても東北の沿岸部を見ておきたい。
福島から岩手へと、ずっと海岸線近くを北上していくのが理想だったのだが、東北の友人家族を弔問したかったいう大きな目的と、待ち合わせの都合もあり、内陸部を北上、岩手県の盛岡から太平洋側の海へ向かって本州最東端・とどが崎を目指した。
たまたま寄ったドラッグストア。
うに丼が食べたい思って寄ったら閉店していた食事処。
たまたま寄ったガソリンスタンド。みんなが気にかけてくれて、こんな施設あるよと教えてもらった健康ランド。
いろんな先々で、次々といろんな方に出逢うことができた。
「現実をこの目で確かめたい」
だなんて言うと、とても綺麗にきこえる自分への言い訳のように思えたりする。
「行っていいのだろうか」
「何遊んでるの?と気分を悪くしてしまうだろうか」
行くまで、ずっと気おくれした感が心のどこかにあったのだけど、どこに行っても東北の方がたくさん話しかけてくれて、「よく来てくれたね」「震災の後、見ていってね」とあたたかく迎えてくれた。
温泉で出逢った、一人のおばあちゃん
岩手県の健康ランドでのこと。バンバンを停めて、お泊りセットを準備していたときのことだ。
辺りはもう薄暗くなっていて、灯りを求めて、わたしは建物の近くで作業をしていた。気が付いたら、一人のおばあちゃんが近くに立っていた。
何気ない会話から、まさか、現実を教えてもらうことになるなんて思いもしなかった。
書きなぐりの日記の記事なので読みにくいかもしれないけれど、
- その日の記事はこちら⇒バンバンと行く、日本旅2013・25日目【本州最東端・トドヶ崎と震災の現実】
- 旅先で思いつくまま書いたので、さらに読みにくいかと思うけれど、リアルタイムブログはこちら⇒轟の夏休み25日目
あのときから、わたしの中で思っていることは変わっていない。コツコツ毎日積み重ねていること。少しは「旅に出たい」「外においしいものを食べに行こう」と思う人を増やすことができているかな。
東北にはおいしいものがたくさんある
喜多方ラーメン
うに丼
盛岡冷麺
じゃじゃ麺
まめぶ汁
アイスクリン
ババヘラアイス
ババ(おばちゃん)によって形が違うのも楽しみの一つ。パラソルが目印(秋田県)。
玉こんにゃく、ずんだもち、くるみもち、バターもち(餅が多いな(笑))、牛タンもおいしかったなぁ。
東北には、こんな場所がある
御釜
本州最東端・とどが崎
本州最北端・大間崎
下北半島・尻屋崎
十和田湖
八幡平アスピーテライン
田舎館(いなかだて)田んぼアート
階段国道
寒立馬(かんだちめ)
日本三景・松島
・・松島の写真を探していたら、なぜかドラゴンの遊覧船の写真しかまともなのがなかった(´ω`)。
五色沼
猪苗代湖
不老不死温泉
向う側に見えているのが露天風呂。最高。
そうなのだ、東北には温泉も豊富にある。
マニア必見!アイテムが遠野市で販売
あとは、マニア向けの情報として、カッパ伝説が残る遠野で、カッパ捕獲許可証を入手することができる。
許可証らしく、2005年当時は首から下げる紐つきだったのがうれしい(´ω`)。そのときは100円くらいで買ったと記憶している。
ちなみにわたしは、顔写真入りタイプの1,000円程する豪華版の許可証も入手したw。
許可期間が書いてある通り、有効期限があるw。調べてみたら、今でもうれしいことに毎年発売されているようだ。恐らく、2017年のものも4月頃から販売されると思われる。
欲しくなってしまったそこのアナタ!遠野市はどこだって?
岩手県ですよ。さぁ地図を広げてみよう。
何をしていいのかわからない・・募金だって、ふるさと納税だって、旅行に行くのだっていいじゃない。地図を広げて、思いを馳せる・・「覚えていること」こそ大事なことだと思う。