紀伊半島ツーリング【3日目】龍神スカイライン・涙のデビュー戦、白藤小学校へ

2日目のつづき。

2016.4.11(月)くもり

2日ともフッカフカのお布団だった。

夜も静かでぐっすり眠れそうな環境は整っていたのに花粉症がひどくてほとんど眠れなかった。それでも横になっておいたら疲れも取れるかと今日は少しゆっくり目で行動開始。

8時前に龍神の宿を出発

外に出てがっかりした。

また今日もくもりかぁ。前に走って楽しかった酷道425で十津川へ、そこから北上するか・・ (ダムカードを集めるにはもってこいのルートw)さんざん迷ったのだが、やっぱりやっと来れたのだから今日は龍神スカイラインを走ることに決めた。

たまに通る車が桜色を巻き上げる(*・ω・)。

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いざ、龍神スカイラインへ

紅葉の頃、ティーダ号で走ったことがある。気持ちのいい道だった。龍神スカイラインはそれ一回こっきり。かれこれ8年ぶりだろうか。バンバンは初めて走る道。

ぐいぐい標高をあげていく。

車にも、バイクにも遭遇しない。貸し切りの龍神スカイライン。なんて贅沢な、と思っていたのだが・・・実はちょっと前から嫌な予感はしていた。

まままじかー(: ・`д・´)。濃霧発生である。

雨もいやだが、霧もいや。ポツポツと雨のように水滴が当たる。ジーンズがしっとりしてきた。最終的に1,200mあたりまで上がったのだろうか。・・・冬のように、さささ寒いのだが(わなわな)。

ごまさんスカイタワー駐車場に到着

必死のパッチでたどり着いたごまさんスカイタワーの駐車場はがらんとしていて、誰一人いなかった。

いや、ほら。確かに今日って平日やけど。人の気配ゼロだなんて予想外だ。人気スポットやないの?売店も開いてないようだ。残念すぎる。

トイレに行きたくなったので外に1つあった女子トイレに向かった。

う、うむ。
ポットントイレか。
行きたいもんは行きたいんで勇気をもってドアを閉めようと思うも

あ、あれ。
か、鍵がかからんのやけど?!(: ・`д・´)
・・・・・・・・・よ、よし。
今は誰も駐車場におらんことやし。
鍵、かけんでも大丈夫やろ。

ことに及ぼうとしたとき、外から複数人の若者の声が聞こえてきた。

ま、まじか(: ・`д・´)。

複数人いる→中には女子もいる→今日は寒い→中にはトイレに行きたい人もいるのでは→ドアを開けられて「こんにちは」という展開が頭の中でくり広げられた為、しぶしぶw退室。

(その声はやって来た売店のスタッフの方々と判明したが)

トイレに行きたいくせに、寒さに耐えきれずホットコーヒーを飲んで暖を取る。

わたしが進もうとしている北方向からやってきていれば、と思ったがスタッフさんたちは龍神からやって来たらしく、 霧や天気の状況を聞くことはできなかった。0度に近いのではないだろうか。寒さに加え霧である。まさか雨まで降っていたらと思うとぞっとする。

ここで引き返した方がいいのかもしれない、と思っていると1台の車が北方向からやってきた。高野山から来たというご夫婦の話によると、霧は濃いけれど雨は降っていないとのこと。よかったよかった(*・ω・)。

ただ、おじちゃんが100万円近くするマイカメラのことを延々と話してくれてちょっと辛かったが(笑)。 <あまりに寒い中での立ち話だったので

霧が晴れたと思っても、油断したらダメ。また霧がでてるからね、40キロで走ったら絶対大丈夫だからね、と気にかけてくれて、うれしかった(*・ω・)。

おじちゃん、おばちゃん、ありがとう(*´ω`*)。グリップヒーターを外さなくて本当によかった。手のひらのぬくもり。お腹に貼ったホッカイロのポッとしたぬくもりが今の心のよりどころだ。

龍神スカイラインを下って行こう

安全運転で下っていくと、やっと和歌山らしい山々が見えてきた。車やバイクにも少しづつすれ違うようになってきた。

またR371らしくなってくる。

R370を選ぶ人が多い為か、橋本方面に向かうR371の交通量は少なかった。そのまま北上せず、橋本市内で一度、R370を進む。

実は前々から気になっている小学校があるのだ

高野町にある小学校は、過疎化のため、休校・廃校になっている小学校が多い。その1つである白藤小学校。

そこに古い学校標識があるのをネットで見たことがあったのだ。ただ、調べてみたのだが、どうもよく道がわからない。坂のあるところに建っていることはわかった。

R370から県道118方向へ。紀伊神谷(きいかみや)駅が目印になりそうだ。

iPhoneを頼りに進むが、電波が切れて?わからなくなった。

何だかとても狭くて勾配のある道に入り込んでしまったのだが・・不安になりながら進むと、庭いじりをしているおばあちゃんに出くわした。不安定な道。サイドスタンドを立ててバンバンから降りることができなかった。そんな失礼な恰好ながらも道を尋ねると、とってもとっても親切に教えて下さった。

白藤小学校を目指す

駅の方がわかりやすいかと、駅の場所をきいたのに「白藤小学校」がおばあちゃんの口から出てきたのだ。とにかく、今走っている道で間違いはないらしい。

道が急で交通量が多いから気を付けてね、と言ってくれた。本当にその通りだった(笑)。

必死すぎて写真が撮れなかった。

酷道308の暗峠までの大阪側の道のようだ。暗峠は事前の心構えがあったが、今回は違う。急勾配。道幅が狭い。絶対に絶対に立ちごけだけはしたくない道だ。

一か所ひやりとするところがあって、身体からいろんな液体が出たw。

何にドキドキしたかというと、地元の人のショートカットの道になっていることに加え、高野山に向かう人が通るのでとっても交通量が多いのである。

カーブミラーが少なく、バイクと車でも離合できないところが多々ある。坂道で出くわしたら・・・やっぱりバイクがバックなのかなぁ(笑)。これくらいの道なら全く問題ないのだが。

ちょっと古い小学校に行こうとしただけなのに目も覚めるってもんである。

親切なおじいちゃんに出くわした(*・ω・)

道なりに進んでいると、おじいちゃんに出くわした。これこれこーで、小学校を探しているんですけど、と伝えると「よっしゃ、ついておいで」と自転車で先導してくれたw。

念願の古い学校標識を発見

おじいちゃんはここ、白藤小学校の卒業生なのだそうだ。この標識を撮りに来たというと、とても驚いていた。かけっこしている学校ありのschool標識はとても珍しいものだ。

しかも2枚もある。もう休校になってかれこれ20年ほど経つそうだが、それでも、こうして標識を置いてくれているのがありがたい。

学校の前の道。「この道は人が1番。車が2番」と書いてあった。特に朝は交通量が多いらしい。「5分10分違うからみんな通るんだ」とおじいちゃんは言っていたけど、たった5分か10分のために、この先にある急勾配の道をわたしなら通りたくはないw。

周りの人たちが手入れをしてくれているから、とってもきれいな小学校だ。どこかに子供がいるんじゃないかと思うほど。

残念ながら、体育館の方へは柵があって進めなかった。

正面玄関。

小さいながらも駐車場もあったし(車を2~3台置ける程度)トイレも完備されている。


おじいちゃんが話し相手になってくれて楽しかった。お礼を言って先に進む。

険道118号線→R370を進む

地図を見ると分断されているのだろうか。県道118号線。極楽橋から南は、険道と言ってもいいのではないだろうか。

ここから高野山へ向かう北方面は随分道が良くなっていった。一旦、高野山に出てR370で橋本方面へ。途中でドライブインを見つけたのでお昼ご飯。

あったかいうどんに柿の葉寿司が最高(*´ω`*)。

再び走り始めたR370。

高野山をつなぐR371より良いこの道は、観光バスも、県外ナンバーの車も、バイクも多かった。そうか、道によっては、こんなに人がいるのか。

下ると、どんどんぽかぽかしてきた。そうやそうや!今は春やったね(´ω`)。あまりの寒さに、忘れとったわ。

再びR371を北上、紀見峠の旧道へ

紀見峠には駅がある。おじちゃん軍団が陣取って休憩をしていた。


あっという間に取り囲まれwバイクの話から、旅の話から、わちゃわちゃとおしゃべり開始。

「コーヒー飲むか?」とおじちゃんが淹れてくれた。は~染み渡る~!!(*´ω`*)出発するときには、万歳で送り出してくれたw。おじちゃん、ありがと~!!

渋滞の大阪へ突入

それにしても、大阪に入った途端しっかり渋滞だ。気が滅入る(笑)。古いR170のおにぎりと

R310のおにぎりを入手してあとは、遅くなる前に帰ろうと、阪和道から高速に乗った。

あまりの風の強さに、阪神高速ではなく中国~山陽を選択。うん、こういうドキドキはやっぱり苦手(笑)。最終日はまったり走るつもりだっだけど最後まで同じ調子になってしまった。ま、いいんやけど(*・ω・)。

今回はおじ(い)ちゃん、おば(あ)ちゃんとたくさん話せた旅だった。ナビを持っていたら、田舎に行かなかったらなかった出逢い。同じバンバン乗りのぎんさんとくろこさんとも走れた。出逢った人、みんなに親切にしてもらって、本当に感謝だ。

バンバン走行距離:273.3キロ
3日間走行距離:934.4キロ

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