わたしがそれまで興味がなかった沖縄を好きになった話

だめだ。

沖縄に行ったときの写真を見ていると、止まらなくなってきた。

ジムニーで日本のあちこち旅したことがあるのだが、それまでも、そのときにも行かなかった県がひとつだけある。それが沖縄県だ。

昨日「バンバンと波照間島(沖縄)に行くには?」ということを書いたのだが、車も同じで、沖縄へ車を持って行こうとすると、非常に費用の面でハードルが高くなる。

それもあるのだが、わたしは暑いところより寒いところの方が好きで、南方面よりも北方面に興味が向いていたのである。いつまでたっても、その興味が南へ向くことはなかった。

2012年、なぜか沖縄へ行こうと思い立った

何故なのか、未だに思い出せない。

当時、年に一度あるかないかの4連休を10月にもらえることになった。愛知のばんちゃんに「沖縄なんてどうかに?」と訊いてみると、沖縄好きのばんちゃんは、すぐに「わたしも休み取って行くだに!」と言ってくれた。

ところが、そのときドンピシャで沖縄方面に台風がやってきていたのだ。

わたしは神戸空港から石垣島へ。ばんちゃんはセントレア空港から石垣島を目指し、石垣島の港で待ち合わせをした。石垣島から、日本最南端の波照間島(はてるまじま)へ行こうと思ったのだ。

ところが、数日前から高速艇は欠航続き。1日3便あるのだが、その日も1便、2便と欠航になっていた。きっと3便も欠航なんだろうな。

でもどうしよう、どこに今日泊まろうか?

港で買い食いをしつつ、そんなことを考えながらばんちゃんを待っていた。

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すると、なぜか3便 15:30発が出航予定に

案内を見て目を疑った。

合流したばんちゃんとチケットカウンターに行くと、波は高いが条件付きで出航するため、引き返す可能性があること。

着けても、またしばらく荒れて、波照間に滞在せざるを得なくなるかもしれないこと。を伝えてくれた。

「何とかなるやろう」

わたしたちは行くことに決めた。

こうしてばんちゃんとわたしは、荒波の中運行してくれた高速艇のおかげで波照間島に上陸できたのだ。

※おそらく、この日は10/14だったのだが、その前も数日欠航、この後は10/17頃までずっと欠航だったため、島の人のための物資を運ぶために運行したのもあるのではないかと思ったりもする。そう考えると、よくまぁ、ピンポイントで乗ることができたと思うわけだ。

日本最南端の島・波照間島

波照間島には、その昔、旅人が建てたと言われている「日本最南端之碑」がある。日の丸もあり、とても味のある碑。触れることができただけで、ここに来れてよかった、と端っこ好きのわたしはしみじみ思った。

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ねっとした暑さの中で飲むオリオンビール。関西で飲んだら「薄っ!」と思いそうな感じさえしそうなのに、なぜか沖縄で飲むと、オリオンビールがいちばんおいしいと感じる。

雰囲気や気候。その土地で飲むからこそおいしいお酒があるのだとわかった。

夜行った居酒屋は何でもおいしくて、フーチャンプルーの熱狂的なファンになってしまった。

次の日の午前中には、誰もいないニシ浜で泳いだ。波は穏やかだが、台風のため、写真では色がいまいちに見える。ここがわたしにとっての初めての沖縄の海。

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今思えば、何て贅沢な初めての沖縄だったのだろうかと思う。

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海の中がほんまに竜宮城やぁ~(彦摩呂風)

はじめてシュノーケルというものをしたのだが、驚いた。わたしが知っている瀬戸内海とはまるで様子が違うのだ。

岩にはたくさんの海藻が生えているから、いつも黒くて怖かった。うっかり岩の上に足を乗せようものなら、オコゼに刺されたりもした。

沖縄の海には怖いものがなかった。夢中で魚を追いかけた。遠くまで泳いだと思っても、遠浅で、安心できる海だった。長そでのラッシュガードは着用したが、10月に海に入ることができた。

泳ぎ終わった後、原付でウロウロしていると地元のおじちゃんに出逢った。牛ややぎの話をしていたのだが、急におじちゃんがこういったのだ。

「今日多分フェリーが出るから港に行って確認しておいで。このフェリーで石垣に帰れないと、おそらくしばらく欠航続きになるよ」

え?そうなの?(°ω°)

確認しに行くと、高速艇は全便欠航。14:00のフェリーは運行するとのことだった。宿のご主人は教えてくれなかったけど・・と思ったら、当初2泊の予定だったわたしたちが1泊で帰ったら、予定していた宿泊代が入ってこないから・・(言わなかった)的なことを言われた。

いやいや、働いてないならいいけど。仕事してるんで。教えてよw。

おじちゃんが教えてくれて本当に良かった。このフェリーに乗り遅れていたら、おそらくあと数日波照間島に滞在を余儀なくされただろう。

もともと揺れることで有名なこの航路。台風で大荒れのフェリー内では、約2時間の間、気分が悪くてトイレに行く以外全く立ち上がることができなかった。酔い止めなんてまるで効果がなかったのは驚きだったw。

そんなこんなの初めての沖縄

次の日は、竹富島へ行き、その次の日は石垣島をドライブした。水牛に乗ったのも、星の砂を探したのも楽しかった。

沖縄の食べ物は少し変わったものが多いから、合わない人もいるみたいだが、わたしは沖縄で食べたものは何でもおいしく食べることができた。

スーパーめぐりは楽しかった

パックではない豆腐が売られているのも

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もやしがペッタンコの袋ではなく、丸い感じの袋に入っているのも

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こんなおっきな麩が売ってあるのも

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スパムがこんなに幅を利かせているのもw

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どうやってほじくり出すの?というのもw

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見るもの見るものが新鮮なのだ。いろんな島に行って思うことだが、沖縄独自の文化があるからだろう。同じ日本にこんな世界があったなんてと、島に行くたびに感じることが多いが、沖縄は特にそうだった。

どうしてもっと早く沖縄に来なかったのだろう。もったいないことをした。

Uターンしてきた上に、全く動かない台風は、帰りもヒヤヒヤさせてくれたが、何とか無事に飛行機は飛んでくれた。

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はじめての沖縄の旅。

少しばかり、ドラマチックな展開があったから余計に印象的だったのかも?それでも、こんな感じでわたしは沖縄がとっても楽しいところだと理解できた。それは好きになった、ということなのだろう。

Dr.コトー診療所の舞台にもなった、日本最西端・与那国島の話、へつづく(^ω^)。

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