R173旧道榎峠の次は、R372の天引(あまびき)峠です。R173を南下、R372を東に進み②のところへ向かいます。
天引峠は兵庫県と京都府の境
兵庫・篠山から向かうと、天引トンネル手前の右手にこのような道が現れます。
ガッチガチに止められているわけでもなく、通行止めとの表示もなかったので入らせてもらいます。
こんな風に車だけ入れないようにしているのは、 基本的には不法投棄対策だと個人的には解釈しています(・ω・)。間違っていたらごめんなさい。
入口からしていい道だなぁと思っていたのですが、入ってもやはりそう感じました。
現役の道みたい。
今もなお一本残る、国道標識
少し走ると、1本のおにぎりが現れました。紛れもなく、かつてR372として使われていた証です。うれしいですね、たった一つでもその痕跡が残っていると。
しかし、あるのはひとつのみで、あとはないのです。きっとここにもあったはずなのに。
そしてこの場所こそが、天引峠なのでしょうね。「さようなら」がくっついていることが、今の状況と相まって寂しさを増長させます。
反対側にはこれ。「おかへり下さい」「いらつしやい」時代を感じさせます。
こんなものもありました。
この手の道標を、京都でよく見る気がします。
静かな、天引峠
今はトンネルのおかげか、現道とそう離れていないのにとても静かで鳥の鳴き声だけが響いていました。
ヘルメットを取って耳を澄ませてみます。何て贅沢な時間なんやろ、って思います。最高の時間ですね。進むと、センターラインが現れました。立派な道じゃない。
綺麗に掃除すれば、今でも普通に使えそうです。天引トンネルができたのが2003年のようなので、約12年。そんなに人が寄り付いていないような気がしませんでした。
もっさり苔が生えていたり、多少の落石や枝が転がっていたり、 枯れ葉が積もっている部分もありましたが、
アスファルトの凸凹を感じることもなく、 路肩の崩落も見受けられず、定期的にメンテナンスをしているのかなと思ったりしました。
冬に雪が積もれば、大変な道だとは思うのですが、 それにしても全体的に道幅もしっかりあり、立派な道路に感じたのでこのまま使われることなく、、というのも、悲しいなと思いました。
反対側(京都側)の入口に到着
ススキで写ってないのですが、右手が現道のR372です。
京都側の入口がここですかね。車止めのチェーンがしてありました。バンバンだと緑のやつを動かせば通れたと思うのですが、「自分の手で動かしてまでは」というよくわからんとどろきルールがあるのでUターンして走って来た道を戻ります。
行きで見つけていた分かれ道を少し進んでみます。R372を見下ろす、トンネルの上の道ですかね。
少し進んだ先も2手に分かれていたのですが 1つは柵があり行き止まり(現道へ続く道だった)、1つは草ボーボーゾーンで、「告・入山する場合は許可をとること」と書いており、どちらの道も前に進むことはできませんでした。
無事に脱出。
ここは距離にして片道2キロ程度でしょうか。 短い距離ながらも、静かで、イメージする旧道の雰囲気を味わえました。 もう少し、距離が長ければ。
次で今日の峠めぐりは最後。 R173・天王峠です。