帯広グルメを堪能した前の記事はこちら。
2016.9.16(金)はれのち雨のちはれ
ううっ、寒い。6:00前に起床。室内だというのに、今回いちばん寒い朝のような気がする。
朝風呂に入って温まろう。ちなみにこれが露天風呂の幼児席。こういうのがあると、お母さん助かるね(*・ω・)。
それにしても気持ちがいい。静かな朝の露天風呂。ああ、しあわせ。
8:00 糠平温泉・湯元館を出発
あれ?今日はバンバンが全く濡れていない。
空気が冷やされると、空気中の含まれる水分が液体になり、それがバンバンが濡れてしまう(朝露)のだと思うのだが・・
この辺は前日、熱が放たれるほど地面がそんなにあったまっていなかったということだろうか。温度差がないということか?うーん。朝から考えさせられる(笑)。
結局、北上する理由がなくなってしまった、北はやはり天気が悪い、通り抜けもできない、ということで、帯広方面へ戻ることにした。
同じ道を走るのもつまらない。道道85号線を走って然別湖(しかりべつこ)のなきうさぎを探しに行きつつ南下しようと思ったのだが、その道道も通行止めなのだそうだ。
仕方がない、走ってきた国道を大人しく戻ろう。女将さんに見送ってもらって出発。
糠平ダムを正面から
出発時は陽が射していたのだが、だんだん怪しい空になってきた。
帯広手前まで雨雲につっこんで行かないといけないみたいだ。ある程度雨の装備をして出発していたが、途中からフル装備に切り替え。
昨日、30分わたしより遅れて宿に到着した車の男性が、上士幌を過ぎてから土砂降りの通り雨に遭ったと言っていた。昨日は運が良かった。
この後、上士幌のあたりまで雨に当たった。今回初カッパである。
帯広地方卸売市場で朝ご飯を食べる
帯広市内に入る頃には陽も射してきて、カッパはすっかり乾いた。
実は、帯広ではまだまだ食べたいものがあったので、戻ってきてもなんの問題もなかった(それなら昨日帯広に泊まってもよかったのだがw)。
2Fにある食堂・ふじ膳へ
キャンピングカーのご夫婦に教えてもらっていた、この食堂に来たかったのだ。
すし部門:7:00~14:30
定食部門:6:00~14:30※どちらもラストオーダーは14:00。日・祝・水曜不定休みたいなので要確認。
魚の定食も気になるのだが、せっかく朝来たので数量限定(?)の寿司の朝定食(=海鮮丼、@600)にした。
下に隠れているのだが、出てきてびっくり、大きなサーモンにマグロ。さんまも乗っているのがうれしい。
量もしっかりあってこれで600円なんて素敵すぎる。他のメニューも気になるので、また来よう。
しかし、このお腹具合だと、またお昼ご飯が遅くなってしまいそうな予感。
外に出ると、バンバンをしげしげと眺めている方が・・
「こんにちは」と声を掛けると、「神戸から来ているのね。しかも女性だなんてびっくりしたわ。ナンバー見るのが大好きでね。この丸いのはタイヤ?」と声を掛けて下さった女性。
話せば御年まもなく79歳。「おばあちゃん」だなんて呼ぶのは失礼に思えるほど元気はつらつなピンクナンバーのスクーターに乗る「女性ライダー」だった。
興味シンシンでバイクを見てくれていたのだが、逆にこっちが聞きたいことがいっぱいである(笑)。
層雲峡方面から(北)、親戚がいる広尾方面(南)まで、このスクーターで行っちゃうそうだ。片道100~150キロくらい?かっこよすぎる。
一度雨の日にスリップしたことがあること、そのときに後ろから来た車の人に運よく助けられたこと、息子さんも日本一周をしたことがあり、その途中、東北で交通事故に遭って現地で入院したこと、などいろいろ話してくれた。
しゃべりだすと、いろいろ思い出話が蘇ってくるようで、話が止まらない(笑)。
たまにお歳の大きい方とお話をしていると、こういうことがある。多分、新しい人に出会って、整理しながら順を追って話すときっと楽しいんだろうなと思う。
「前にも聞いたよ、その話」なんていわれることもないからだろう。あんまり長すぎて、「そろそろ時間が・・」なんていうこともあるけれども(笑)、ニコニコしながら話してくれるので、結構おじいちゃんやおばあちゃんと出会ってこういう展開になると、わたしもうれしくなる。
途中で別のおばあちゃんも参戦しつつ、「長くなっちゃったわね、でももうちょっといい?」と、数回延長戦を繰り返しつつ(笑)、時間は流れた。
「もうすぐ80歳だ」なんて心配していたけれど、それだけ過去のことを覚えていて、しゃべれたら大丈夫ですよw。
「もうお歳も大きいから、約束だね、スピード出しすぎず、お互い安全運転ね、わたしもお母さんの歳くらいまで、バイクに乗っていたいです」そう言って手を差し出すと、お母さんがぎゅっと手を握り返してくれた。「うん、約束するね、気を付けて旅してね」
元気に帰ることこそが、次への布石(*・ω・)。北海道の人の「気を付けてね」「楽しんでね」「来年も来るべ?」wという言葉は、わたしにはお守りをもらったみたいなもんだ。いつもうれしく思っている。
実は今回、以前よりもさらにスピードを落として北海道を走っている。安全運転、安全運転。さて、西へと移動しよう。
日勝峠が通行止め
帯広から西へと移動するには、R38の狩勝(かりかち)峠・R274の日勝(にっしょう)峠がメジャーなルートなのだが、大雨により日勝峠が通行止めなのである。
道路の損壊箇所がいくつも・・ニュースで見る限り、復旧は難しいような気がするので、新たに道を作り直すのかもしれない。
そんな道路状況もあり、現在、道東道の帯広音更(おとふけ)IC~占冠(しむかっぷ)ICまで無料開放されているので、約80キロ利用してみることにした(空の様子を見て動きたい。狩勝峠経由だと天気が悪そうな北へ行きすぎるため)。
チケットを取り、いざ出陣(: ・`д・´)
約1時間後。
途中なかなかの雨に打たれながら走ったのだが、占冠近くのトンネルを出た瞬間、パーッと明るく晴れ渡っていて、あの感動を南斗(・・おっと北斗語が)表現したらいいのか。
「思わず、わ~!!」っと声が出てしまった(´ω`)。
高速道路の側で土砂崩れが起こっているような場所も確認でき、被害の大きさを感じた。できれば旭川周りでなければ、こちら方面から富良野方面を目指したかったのだが、やっぱり北の天気は悪そうだ。雲の色が・・
富良野はあきらめ、南へ向かうとしよう。
※帯広音更~占冠間はほぼ一車線、時折追い越し車線がある。無料開放されていて交通量も多い為、ほぼ70-90キロ/hで流れていたのでバンバンとでも走りやすかった。
- 続きは、【’16北海道ツーリング8日目後編】占冠→平取→伊達~己の直感を信じる~をどうぞ。
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