気になる!日本に2台しかない電話・唯一稼働している懐かしの自販機@島根【3】のづづき。
2017.4.29(土)はれ 島根県出雲市を出発
今日の天気予報は快晴予報だったはずが、午後から天気が崩れ、一時雷雨かも、との予報に変わってしまった。
鳥取砂丘~城崎方面~豊岡~和田山方面から南下して帰ろうと思っていたのだが、あの辺の道から南下すると雨に当たる確率が高いのでw、米子から大山(だいせん)~蒜山(ひるぜん)高原を抜けて帰るイメージだけして、
・・まずは朝ご飯を食べに行こう。うむ。
出雲市内に潜伏したのは、再びコウランへ行くためw
松江・米子方面での宿泊でもよかったのだが、夜・朝とコウランでご飯を食べたかったのでコウランから近い宿を見つけて泊まった次第。
わたしなりの、懐かしの自販機愛の表現であるw。
「また来るね」、なんて昨日言ったけど、また来ちゃった(はーと)。
出勤前に朝ご飯をここで済ませていく方もいるようで、昨日と同様入れ替わり立ち代わり人の出入りが多かった印象(相席にすらなることはなかったが)。
ちょうどスタッフの方が補充をされていたので、故障中のカレーの自販機について「また直りますかね(´ω`)」と訊いてみた。
とても修理費が高く、社長が迷っているとのこと。でも多分、直すと思うんですけどね、と仰っていた。島根県の観光スポットとも言えよう懐かしの自販機。西の浜田市の方にもあるはずだ。
修理費が高いのは、わたしでも想像できる。補助金とかでないのかなぁ(´ω`)。
さて、朝ご飯を食べるとしよう
うどんと迷ったのだが、立ち食いものだったり、カップ麺だったりは、断然そば派なので、またもやこちらの自販機を選択。
麺なら2つくらい食べれそうなのだがw、この後日御碕灯台に行くことにしたのでセーブした。
残念ながらとり天はなし。
底の方にねぎとかまぼこが入っていた。
持ち上げるとちょっと頼りない、ホニャホニャの容器。これがまた懐かしさの演出を追加してくれる。やさしい味で心もあったまった。次来れるのはいつだろう(´ω`)。
今度こそ、「また来るね」。
R9→県道28号線→R431→県道29号線で日御碕へ
朝の8時頃だと、まだ出雲大社前も混雑はなくスイスイ。
日御碕(ひのみさき)に続く、島根県道29号線はとても好きな道なのだが、合流するR431から見える海が日本海にやってきたといつも思わせてくれる。
なかなか停まって良い景色を収められないのだが、適度なぐねぐね道に綺麗な海、交通量も多いことに当たったことがなくわたしの中ではまさに「快走路」。
その先には、世界の灯台百選にも選ばれている日御碕灯台がある。
「しもしも」電話じゃないよ。「もしもし」電話(*・ω・)。
まずは、日御碕神社方面へ
灯台とは違う方向の日御碕神社方面へ運動がてら海岸沿いを歩いていく。
今日は早い方ならゴールデンウィークに突入しているだろうし、祝日の土曜日でもある。もっと車やバイクが多いのかと思っていたが、閑散としていてとても静かだ。
日御碕神社は赤い色。ここに来るまでの道の途中、上から見下ろせるポイントがある。上から見た方が好きかも。停まらないで通り過ぎたのだが、やっぱり写真を撮っておけばよかったな。
ぐるっと一周まわって、行きにも場所を確認した花房商店さんの前を通ったら、お店の方がちょうど外に出て作業をされていた。こ、これはチャンス(: ・`д・´)。
特に「準備中」「営業中」とも書いていなかった。食べログを見ると営業開始は10時からなんだろうなとは思ったけれども、情報が違っていることも多々ある。
「おはようございます。うに丼を食べたいなと思っているんですけど、今日はありますか?まだ営業開始時間には早いですよね?(*・ω・)」
とお訊きしてみると、奥に確認しに行ってくれ、「うに丼、大丈夫みたいです。食べて行かれますか」と言って下さった。
やったぜ!時間はまだ9時過ぎ。
さっきのコウランのそばはなかったことになっている。もしかしてうに丼が食べれるかも、と思ってセーブしたのだw。
花房(はなふさ)商店さんで食べれるうに丼!
- 住所:島根県出雲市大社町日御碕1481
- 営業時間:10:00~16:00(要確認)
- 定休日:水曜日(要確認)
※日御碕灯台の駐車場から、灯台方向ではなく、日御碕神社の方へ向かって歩いて行くとお店がある。
花房商店さんのメニュー
うに丼を目当てにやってきたのだが、うに大盛りもあり、日本海丼、古事記丼など気になる丼がある。
- うに丼:2,160円
- 大盛りうに丼:3,240円
- 古事記丼:1,400円(ヒラマサ、カツオ、タイ、イカ、サザエ)
- 日本海丼:1,080円(ヒラマサ、タイ、カツオ、イカ)
※中身は時季により変わる可能性があるのかも。古事記丼と日本海丼にはうに入りのものもある。
うどん、カレーなどの通常メニューもあるので、海鮮ものを食べれないお連れの方も安心である。
とりあえずは、うに丼を注文して待っていると、おかみさんがこんなものを持ってきてくれた。
「おっきな岩がきが採れたよ」
でかっ(笑)。
そもそも、岩がきってもう少し先(夏)がシーズンだと思っていたけど、春も採れるんやね。
「このサイズはなかなか見ないねぇ、アワビもおっきいよ」
こ、これは(: ・`д・´)。
アワビ、トコブシを見慣れたわたしでも、これほど大きなアワビを見たことがない。
「バター焼きにできるよ」と言ってもらえたのだが、そばを食べているので食べれる自信がないw。岩がきだけお願いすることにした。
うに丼がやってきた(*・ω・)
でででん。
うにに少し味が付いているから、わさびだけをチョンチョンチョンと散らして食べて下さいね、とおかみさんから説明有。周りは海藻のあおさ、少し大葉が乗っている。
ぱくっとひとくち。
これはっ!うにのドミノ倒しやぁ~!(ひさしぶりの彦摩呂風)
できればうにだけで食べてみたかったわたしなので、その点に「ん?(*・ω・)」というのと、周りのあおさがどうなんやろ(邪魔なんちゃうかな)、と思ったのだが、それを打ち消すような甘みが広がった。
特にあおさにはびっくりだ。ほんのり磯の風味を演出し、出しゃばることなくそっと引き立てている。
こんなうに丼を島根県で食べることが出来るとは知らなかった。
実は爆弾低気圧にやられたときに、花房商店さんに来たのだが、既に閉店後で食べることができなかったのだ。あのとき食べることができていたら、もっと早くから知れていたのにね(笑)。4年越しの念願がかなってうれしい。
岩がきもうまし。ポン酢をつけてくれていたが、レモンを搾るだけでOKだ。ああ、幸せだ(*´ω`*)。
もぐもぐと食べていると、おかみさんが
「今日はのどぐろのお刺身ができるよ」
と。
「の、のどぐろですか?(: ・`д・´)」
「普通は、煮つけとか塩焼きで、めったに刺身にはできないんだけどね」
瀬戸内海で育ってきたので新鮮な魚は食べなれている方だと思うのだが、未だにのどぐろを食べたことがないわたし。
脂乗りがよく、焼いても身がかたくならない、皮もおいしい高級魚。でも、一度は刺身でも食べてみたいじゃない。
さすがのわたしでもお腹的に心配ではあったが、お願いした。小ぶりなものと言っていたので、2,000円くらいだろう(財布の心配は楽観)。
のどぐろのお刺身がやってきた
記念すべき、初・のどぐろである。
ぱくっとひとくち。
んんっ!!なんだこれは(: ・`д・´)。
新しいことに遭遇すると、わたしの場合過去に体験した何か同じようなものはなかったかと探す傾向にあるのだが・・わたしはとても戸惑った。とどろきデータにひとつもないのだ。
新鮮な魚でありながら、ほわっとしたやさしい身、それでいて広がる脂。かといってしつこくなく、何て上品なお刺身なのだろうかと。こんなおいしい魚があったのだね。
もちろん、お腹いっぱいになりながら完食w。貴重な経験ができた。次は塩焼きを食べてみたいね。
しかし、うにって6~8月が旬のイメージなのだが?
誰も他にいなかったので、おかみさんに訊けたのでいろいろ知ることができた。
花房商店さんで出しているのは、うにと言えば一般的な「ムラサキウニ」ではなく「バフンウニ」のみとのこと。
ムラサキウニは身が柔らかく流れてしまうので、お客さんが嫌うためバフンウニのみ出しているのだそうだ(林家ペーみたいな頭の、とげが短く少しグレーがかっているウニ)。
そして驚くべきことに、1年中うにを食べることができるのだと教えてもらった。
この辺りでは1年中うにを採っていいらしいのだ。
となると、素朴な疑問が「採り過ぎてうにがなくなっちゃうことはないのか?」ということ。
そんな質問をしてみると、そもそも採る漁師さんが少ないらしく、問題ないとのこと(笑)。ちなみに花房商店さんには専用の漁師さんがいるらしく、それでうに丼の提供ができるのだそうだ。
「収入が安定しないから、なり手がいなくてね、後継者不足だね。男の人ばっかりだ」と言っていたので、わたしがなれば日御碕唯一の海女さんになれるってことかw。
おかみさんがいちばんおいしいと思ううにの旬を訊いてみたが、「案外味は一年中変わらないと思うんだよね」と言っていた。本当にそうなのか、また食べに来なくては(笑)。
とにもかくにも、1年中食べることができると教えてもらえてよかった。実は日御碕のうにの旬がいつなのかが調べてもわからなくて、うに丼にありつけるかどうか不安だったのだ(だから一応そばを食べていたのだ)。
しかも、お声を掛けさせてもらって営業時間より前に食べさせてもらえて本当に感謝だ。おかげで、時間を無駄にすることなく次の行動に移せる。
ちなみにお会計だが、うに丼2,000円・岩ガキ1,000円・のどぐろ2,000円だったのではないかと。全部で税込み5,400円だったので。
これだけのクオリティのうに丼が2,000円で食べることが出来るとは。またうにが大好きなむ。と一緒に食べに来るとしよう。
※冬のシーズンオフのときの訪問や、遠方からの訪問で必ず食べたい!と思う方は事前に問い合わせして花房商店さんに訊いてみるほうがよいと思う。
最終話、「美しい日御碕灯台、雪残る大山」へとつづく。
む。になんて言い訳しよう、と思いながら・・w。