鳥取県三朝(みささ)町にある三徳山三沸寺。日本一危険な場所にある国宝と言われている投入堂がある。
ときは遡り9年前の2011年。
愛知県に住むばんちゃんとここへ一度登ったことがある。登ったと表現するのは、投入堂までの道のりがしっかりとした登山道だからである。
あのときも夏だった。
スゴロクの旅をしていたお笑い芸人の桜・稲垣早希ちゃんが訪れていたのをTV番組で見てこの場所の存在を知ったのである。
ほんの5年前くらいの話かと思っていたのに、この記事を書くにあたって前のブログを検索してみたところ訪問してから9年も経っていたことに驚きとどろいたのはここだけの話(そりゃ歳も取るわけだ)。
そんなわけで投入堂に行ってみた
これはちょっと前の話。
こんな世の中なので遠くには行けず。近くをドライブする予定で。
今年は梅雨が長かった。予報を見てもてっきり雨だとばかり。投入堂は諦めていたので軍手や登山靴を一切持って行かなかった。
が、天気が好転(^ω^)。
服装はかろうじて動きやすいものを持っていたので行ってみることにした。
駐車場は無料(50台くらい?)。入山するには協力金も含めて2020年現在1人1,200円必要である。
入口から階段が続く。先制攻撃に早速息が上がる(笑)。
※この日、ミラーレスのカメラの調子が悪かったため、GoPro×ネックマウントの動画からの静止画像で様子をお送りする。
お参りを済ませたのち
受付で再度、服装・靴の裏チェックがあり、靴底がNGの場合、わらぞうりに履き替えることで入山することが可能になる。
じゃじゃん。
む。は辛うじてOKが出たが、わたしは凹凸がないスニーカーだったのでNG。人生初のわらぞうりである。
食い込みは若干悪いが、靴下は履いたままでもOKのようである。雨上がりでぬかるんでいる場所もあるだろうと、くまちゃん靴下に犠牲になってもらうことにした・・
※軍足の販売もあり。
正直、こんなナイロンロープで固定したような草履に頼っていいものかね、スニーカーの方がなんぼかマシなんやないん?と内心思っていたのだが、のちにわらぞうりのすごさを体感することになる。
投入堂へ向けて、いざ出発٩( ‘ω’ )و
意気揚々と歩き始めるわけだが
序盤からなかなかハードである。標高差約200m、片道約900mの登山道と言われているが、個人的には数字以上に感じるルートである。9年前は割と軽々登れたはずなのだが(涙)。
登山道というより、アスレチックや全身運動と表現した方がしっくりくるかもしれない。
前半の難所・かずら坂
段差・一歩が大きかったりするので、女性や小柄な方は掴めるものは掴むべし。躊躇しないで、手も使った方が前に進みやすいと思う。
岩、木の根。汚れも気にせず迷いなく掴める軍手があるとよいかと。のちに鎖場も登場する。
普通にテケテケ歩ける場所は少ない。
こんな状態が続くと渋滞が起きそうな感じもするが、割と登りと下りでルートを分けてくれている箇所が多いので助かる。
マスクをしているせいもあるかもしれないが・・それにしても息が切れる(笑)。以前登ったとき、ちょっとしんどかったなと思ったのはかずら坂程度だったのだが。湿度も高く風もないので汗が噴き出る。飲み物は必須。
いよいよ鎖場の登場
高所恐怖症の方はキツイかもしれない。登り下りともに鎖場は避けて通れない。
わたしは割とこういう場所が得意(^ω^)。
少し渋滞発生。無事クリア。
登ったら草履を脱いで一休みひとやすみ。
これ以上は落ちそうで無理(笑)。
む。はへっちゃらのようだ(^ω^)。
それにしてもいい景色!
いい景色すぎて妄想しすぎてある意味汗がスっと引いた(笑)。
投入堂までもう少し・・!
これから後は、軽い鎖場があったり
なぜか鐘の中を通るルートを進んだり(めっちゃ戸惑った、笑)
滑りやすい馬の背を進んでいるときに
わらぞうりってマジすごい!٩( ‘ω’ )و
ことを確信したのである。まぁ、それまでにもうっすら気付いていたわけだが、とにかく滑らない!む。は馬の背でツルりといっていたのに。
登山道がジメジメしているので、靴下ももはや泥だらけ。不快さMAXなのだが、その不快さより、滑らないわらぞうりへの信頼度の方が優っていた。
そんなこんなで、一歩ずつ投入堂へ近づいていく。
き、きたー٩( ‘ω’ )و
9年ぶり2度目・投入堂へ
平安時代後期に造られたと言われる投入堂。
断崖絶壁のくぼみになぜ?どうやって建設されたのかは不明(確か)。
中に入ることもできなければ、これ以上近くに寄ることもできない。少し距離を感じながら眺めることができるだけだ。
無事にここまで来れてよかった。無事に帰ろう(^ω^)。
下りでも草履パワー発揮٩( ‘ω’ )و
重たい登山靴よりよっぽど動きやすいと思う。抵抗がない方であればこんな機会もなかなかないし、わらぞうりをお勧めしたい(草履布教家)。
下りは鎖場でかなりの待ち時間が発生したりもしたが、
所要時間:往復約2時間で無事に帰還٩( ‘ω’ )و
輪袈裟を返却、下山報告もして
水場で泥を洗い流した。
- この日の学び:わらぞうりがとにかくすごい(何度も言う)。
投入堂へ向かうにあたり、押さえておきたいポイント【持ち物などまとめ】
- 手が汚れるので軍手はあった方が良い。断然あった方が良い。絶対あった方が良い。現地で購入可能(100円だった)。
- 全身運動なので動きやすい恰好が良い。スカートなどもってのほか、あとジーンズは汗をかくと重たくなるのでやめておこう。登っている人はいたが・・。
- 飲み物は持って行こう。でもルート途中にトイレはないので注意。
- 服装・靴の底(しっかり凸凹があるか)チェックがある。靴がNGの場合、わらぞうり(2020年で900円で販売)をはいて入山する必要がある。
- なお、当日あればなのだが、無料の中古のわらじもいくつか置いてくれているので特に気にされない方はこちらを利用させてもらうのも手だろう(わたしたちが10時前に出発するときは中古の草履が段ボール一杯にあったが、帰ってきた12時頃にはほぼなかった。ただ品質は保証しないとあるので注意)。
- 指先が割れた軍足の販売もあった。
- 事故の危険もある道のりなので一人では入山できない。注意。
- 雪の季節、雨の日など入山できない場合がある。
- 入山できる時間帯も決まっている。
- 受付で入山時、届け出をする必要がある(名前・出発時間など記入)。輪袈裟をして登る。
- 下山時は輪袈裟の返却、届け出をする必要がある。
- 駐車場は無料であり。
- 動画を撮るなら、チェストマウントやネックマウントがおすすめ(^ω^)。
わたしはツーリング用でGoPro7にこのネックマウントを使っている。
軍手をしているし手は泥だらけになるし、両手を使って登る場面も多いので、自撮り棒なんて持って悠長に登る余裕なんてない(笑)。ミラーレスの調子が悪く、たまたま持って行っていたGoPro×ネックマウントを付けて登ったのだが、よい記録となった(^ω^)。
奇しくもこの日はわたしの2020年の誕生日。なぜこんなしんどいことを選んだのだろう(笑)。
そういや、この9年前の投入堂訪問時にばんちゃんにプーチンをもらったのだ。ばんちゃんにラインすればよかったな~!(^ω^)