我が家には2台のスズキ・バンバン200がある。
どちらもほぼほぼノーマルスタイルを貫いているのはそのままのバンバンが好きというのが理由(それはそう)。特に気に入っているのは一升瓶をひっつけたようなマフラーである。
形もだが、位置が高いので少々荒れた道に突っ込んでいっても小石が当たるとか心配しなくてよいのも◎。
ただこのマフラー、エキパイ部分が錆びてしまいやすいのが残念なところ。
ま、オールマイティなバイクなんて存在しないわけなので、錆びてしまいやすいのであれば対策をするまでである(^ω^)。
過去には緑バンバンのエキパイを何度かリフレッシュ(さび落とし&耐熱スプレーで塗装)してきた。
エキパイをきれいに取り外して塗装できれば一番よいのだが、どうにもこうにもボルトが固着してしまって取り外せず。
クレ556やラスペネ等も動員したが無理だったので、折れても困るし外して作業することはあきらめている(^ω^)。
一度、北海道ツーリングに行くと、雨に当たる回数も当たってから走る距離も長いので、戻ってくるとすぐに錆が出てしまっていた。2018-2021年の間は行けてなかったのでエキパイの錆も大したことはなく。なのでひさしぶりの塗装である。
そんなわけで、緑バンバンと黒バンバン、しっかりどちらも錆が出ているので2台ともやっていくつもりだ。
さて、エキパイ塗装するに際し、あるものを購入していた。それが・・
エキパイに耐熱バンテージを巻いてみようと思って!
コロナ禍も真っただ中の頃、バンテージを購入していたのである。
(バイク用の)耐熱バンテージとは?
サーモバンテージ、という。エキパイに巻く包帯のようなもの。ガラス繊維でできていたりするので取り扱いに注意。エキパイ部分に巻くと火傷の防止になったり、排気効率が上がると言われている。ドレスアップとして巻いたりも。
というシロモノである。
え、いつだっけ買ったの・・?!
とアマゾンの購入履歴を調べて驚きとどろき。
2021年5月ってあなた・・!
よくぞ2年半も温めていたな、という感じである。
何でもかんでも値上がりしている今日ではあるが、アマゾンを覗いてみても相変わらず1,000円台で手が入るバンテージ(5m)のようである。
好みはあるだろうが安価にできるカスタム・ドレスアップのひとつなのかもしれない。
錆び錆びのエキパイの上から巻くのはいかがなものかと思うので、まずはズボラ塗装(自称3級)をしてある程度きれいにしてからバンテージを巻いていくことにした。
ひさしぶりにズボラ塗装やっちゃうよ!
全体的にヤレ感のあるバンバンなのだが、やっぱりエキパイがある程度きれいなだけで、シュッとして見えるので(^ω^)。
1.エキパイのカバーを外す
10mmのソケットだったか。簡単に外れる。
軽く280-320番あたりの紙やすりで塗装を落とす。こちらもせっかくなので再塗装しておくことに。
2.エキパイをさび落とし&脱脂
こちらも紙やすりとワイヤーブラシでゴシゴシと。
塗装をする際、下地はきれいにする(前の塗装は剥がす)のが鉄板なわけだが、毎回どこまでやったらいいのかわからないので、穴が開かない程度に適当にやっておく(ズボラゆえ随所が適当)。
できたと思ったところで、パーツクリーナーをぶっかけて錆の粉を落としつつ、脱脂。
3.乾いたら適当にマスキングして耐熱塗料で塗装開始
緑バンバンで撮影し忘れていたので、黒バンバンの雑マスキングの様子(む。の黒バンバンだし、緑バンバンよりずっと新しいバイクなので若干気を遣ってこれでも厳重にマスキングした方)。
使ったのは右のKUREの耐熱塗料(黒・艶消し)。
5年ぶり?位に倉庫から出して耐熱塗料を使ったはずなのだが、何もしなくてもきれいに噴射してくれて助かった。
外さないで塗装するとなると、どうしてもスプレーしにくい場所がでてきたり、スプレーするにしても近距離になってしまうのだが、できるだけ厚くならないように作業していく。
どうしても曲がっている部分は液が溜まりやすくて塗装が分厚くなりがちなのだが、エンジンをかけて硬化させる前だと割とどうにでもなるので(!)、わたしは気に入らないときはパーツクリーナーでふき取ってスプレーのやり直しをしている。今回は緑バンバンも黒バンバンも1発でまぁまぁうまくいったと思う(^ω^)。
塗装1回目→乾燥1時間弱→塗装2回目→乾燥1時間弱とわたしは2度塗り。
マスキングを外し、少々他のところに散った塗料をパーツクリーナーでふき取り。乾燥ができたところで
4.1時間ほどエンジンをかけて硬化させる
塗装した後はもくもくと煙が上がり、少しにおいがするので走りながら硬化させるより事前にこうしてエンジンをかけておく派である。
これにてバンテージを巻くための下準備はできた٩( ‘ω’ )و。
さて、バンテージを巻いていこう
バンテージを買ったら、付属品にいろいろついていてびっくりした。
00.準備するもの
- バンテージ(5m・黒)
- 付属品のゴム手&重ねる用のゴム手(わたしは二重にした)
- 付属品の留め具(わたしはステンレス?の結束バンドを使った)
- バケツと水
- ステンレスも切れるハサミ
- 仮止め用の結束バンド
- 下に敷くゴミ袋
0.服装にも気を付けよう
ガラス繊維がチクチクするらしいので、完全防備。
- 帽子
- 眼鏡
- マスク
- ポリエステル系のテロテロした服の上下
- 靴(サンダルはやめた)
という感じである。
1.水に浸していたバンテージを巻いていく
外したエキパイだとまた話は違うかもしれないのだが・・・
自分が初めて濡れたバンテージを触ってみて、いざ巻こうとしてみると、笑ってしまうほど全くスタートを切ることができないのである(^ω^)。
その原因としては、
- バンテージを実際触ってみると左右の端でなんだか違いがある(分厚さ?もだし、ほつれやすさも。とにかく困惑した)
- エキパイに当てて巻こうとするも滑って始点がずれてしまう
ということが挙げられる。
2.巻いていく方向はどうする?
ちなみにバンテージを巻いていく方向だが、できるだけ走行中にむき出したバンテージの端が前方からの風に当たらない方がいいような気がしたので車体後方から前に向かって巻いていくことにした。
わたしのように「ほつれやすいのでは_?」と感じる側があれば、そちら側が重なったときに下になるように巻いていくべきだと思う。
バンテージを巻くのは初めてのことなので、巻く方向が違うことでどれくらい差があるかはわからない(^ω^)。
3.巻いていく向きはどうする?
はじめは自分がやりやすいと思った上から下に向かって巻いていたのだが、上に書いた通り始点が滑ってどうにもこうにも巻き始めることができず(涙)。
試しに下から上に向かって巻くように巻き方を逆にしたら一発で巻けるようになった。
これは何が正しいのかわからないのだが、とにかくバンテージが濡れて滑ってしまうので、いろんな方法を試して始点がズレないように開始するのがよいかと思う。
巻き始めることができたら家にあった結束バンドで仮止めをしておく。
※一度始められたら緩むこともなさそうだったが念のため。あと、始点は折り込んで巻き始めた方がいいと思う。ほつれやすいので。
4.バンバンのエキパイに突起物があるがどうする?
始める前からシミュレーションしてもどうしていいかわからなかったのがエキパイカバーの突起である。
エキパイカバーをもとに戻せることを確認して、かたや避けて巻き、かたや貫通させるというスタイルを取った。
なぜこうしたのかは今のわたしにはわからない(^ω^)。
カーブのところも巻きにくいというのは個人的にはなくて巻くこと自体は思ったより簡単にできたかもしれない。始点・終点が難しい。
5.巻き終わったらステンレス?の結束バンドで留める
巻き終えた終点も一度結束バンドで仮止め。
付属品でついていたステンレス?の結束バンドで両端を留めていくのだが、わたしのやり方が悪いのか、
- 滑るのもあって、どうもうまく締め上げることができない
のと
- よく切れるハサミを用意したつもりだがとにかく切りにくい
ので、別の付属品の配管バンドを使おうとしたのだが、これまた開きにくく留めにくいで・・
次回バンテージを巻くときには、自分が扱いやすい配管バンドをホームセンターで探して用意しようと強く決意した次第。
6.エンジンをかけて焼き付ける
今となっては「乾燥する前に熱を入れてよかったのか?」という疑問が。
本当は数日後、バンテージが乾燥するのを待ってから熱を入れた方がよかったのかもしれない?!
熱を入れるともくもくと・・!!
1時間弱エンジンをかけておいた。そんなこんなで完成٩( ‘ω’ )و
バイクにバンテージ巻いてみた!まとめ
- わたしはエキパイを取り外せないのでそのまま巻いていったのだが、グッと力強く巻きつけていけるので車体についたまま巻いていくのもアリかもしれない。
- バンバン200のエキパイは約60㎝。わたしの巻き方(バンテージの半分くらいを重ねて巻いていった)で使用したバンテージの長さは約270㎝。5mのものを買ったので230㎝ほど余った。バンテージをグルグルと通していく必要があるので、あまりに長すぎないバンテージの方がいいと思う。エキパイの長さと太さと巻き方で大体の長さを把握しておくのが◎。
- 巻きなおすときはそれまでより前の部分も改めていろんな角度から見直しておいた方がいいかもしれない。終わってから気が付いたが、「ここが?!」というところが緩んでいてちょっと悲しかった(笑)。
- 準備するものの中に書いてある「ゴミ袋」は本当に用意しておいてよかった。基本バンテージがすべて地面に取っ散らかった状態で巻いていくので、ゴミ袋やシートのようなものを準備しておくと、汚れたバンテージを巻かなくて済むと思う。
- 服装は完璧。チクチクすることはなかったが、終わったあと服をよく見るとキラキラしていたので、ガラス繊維が飛び散っていたのだと思う。
- わたしはバンテージの黒色を選んだのだが、巻き終わって数日後、淡路島まで50キロ走った状態でこのような感じに。わたしは気にしないが色抜けが気になる方は色選び?お値段や口コミを気にしてバンテージを選んだ方がいいかもしれない。
おまけ:黒バンバンはズボラ塗装どまり
黒バンバンはかなり気を遣って(笑)、塗装をしたのでズボラ塗装なりにきれいにできた。
これが・・・
こうなったので٩( ‘ω’ )و
ということだったので、黒バンバンはバンテージは巻かないことにした。
ズボラ塗装&バンテージの巻き方を動画で紹介
文字で表現しにくいところもあるので動画を見ていただけたらこんな感じでエキパイのドレスアップ&錆対策ができるんだなぁとわかっていただけるかな、と。
門外不出のはずだった奥義・ズボラ塗装。ついに放出することにした。ちょっと恥ずかしいけど(^ω^)。