なんて、偉そうなタイトルをつけてみたわけですが(^ω^)、わたしが中古バイクを買ったときの体験談(トラブル)をもとに書いてみたいと思います。
初心者だから、バイクに詳しくないからこそ、書けるかな、と思ってまとめます。
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免許取立ての初心者が、中古バイクを買いに行く
グーバイクやメーカーのHPなどで、いろんなバイクを見ている中、一目ぼれしてしまったのが今のわたしのバイクである、スズキ・バンバン200でした。
欲しい色は2008年当時、既に販売終了していた緑色。新車や中古のこだわりは全くありませんでした。
中古のバイク(緑のバンバン)はどこで買えるのだろう?む。もわたしも引っ越しして間もなく、周りにバイクに乗っている人がいなかったので、バイク屋さんがどこにあるかわかりませんでした。
インターネットを使って調べ、隣の市にあるとあるバイク屋さんに行きました。スズキの名をあげていたので、代理店でしょうか。
当時のわたしはまだバイクの免許を取るために教習所に通っている途中でした。50ccのスクーターに乗っていたくらいで、バイクのことに関しては全くの無知でした。
一人では心細いので、む。に一緒に行ってもらいました(む。もバイクに関しては無知でしたが)。
業者向けのオークションでバイクを落札してもらう
行くと、中古車だけを置いている場所があり、そこで店長さんとお話をしました。何台か中古バイクが置いてはあったのですが、まるで心に響きませんでしたw。
「緑のバンバン200」が欲しい旨を伝えると、パソコンで探してくれました。当時で言うと、5年前のモデルです。いくつか候補が出てきました。
店長さん曰く、「これは業者向けのオークション」とのこと。正直、画像からでは本当の状態がわかりません。いくつかの中から、「走行距離34キロ」のバンバンを選びました。
店長さんに「いくらまで出せますか?」と訊かれました。いくらと答えたか忘れましたが(20万だったかも?バンバンにしては最初から高値を言い過ぎたかなw)、「それなら落札できると思います」と言ってもらえたのを覚えています。
どうしてこのとき、現物も見ていないのに落札してもらうことにしたのかというと
〇とにかく緑のバンバンが欲しかった
〇現物を見て気に入らなければ買わなくてもいいと言われた
〇中古のバイクを買った場合、3か月の保証があった
からです。
スズキ・バンバン200を中古で手に入れる
後日、無事に落札できたと連絡があり、バイクを見に行くことにしました。
インターネットでちゃんと調べたらよかったのでしょうが、何を見ていいのか初心者にはわかりませんでした。
欲しかったバイクが自分のものになる!という気持ちの方が大きく、浮足立って気持ちがフワフワだったのを覚えています。
ただ、足元(クラクケースカバー)辺りに塗装された跡があったことだけは、わたしでもわかりました。あとチェーンがやたら赤くて(錆)グリスまみれだったのも(笑)。
結果的にこのバンバンを買うわけですが、このときにちゃんと見ていなかった・言うべきことを言わなかったことで、この後トラブルが出ることになるのです。
トラブル1:ガソリン漏れ→タンク内の錆が原因
写真を撮っておけばよかったですね。びっくりするくらいガソリンがどこぞのホースから漏れてきました(笑)。
バイク屋さんに電話をして訊くと、燃料コックをオフにしてください、と言われたのを覚えています。運べないので、取りに来てもらいました。
原因はタンク内の錆です。錆がキャブに溜まって、つまりを起こしてガソリンが漏れたようでした。
実は、バンバンを買うときに、唯一わたしでも知っていたことがタンク内の錆を確認することでした(上の画像は今のバンバンのタンク内の画像です)。だから、タンクの中を見せてもらったのです。
初心者のわたしではありましたが、見た感じ錆があるように感じました。
「この錆は大丈夫なのですか?」と訊いたら、「この程度だったら大丈夫です」とバイク屋さんに言われました。そしてこの惨状です。
「最初からタンクの錆とり、キャブの清掃はしておくべきでした。ご迷惑をおかけしました」とバイク屋さんが言いました。
そんなことを言うくらいなら最初からやっといてw。最初から気づいていたので、わたしももっと強く言うべきでした。
※バイク屋さんの対応※
タンク内の錆とり、キャブのOH:たった数十キロ走っただけでガソリン漏れ発生。保証期間3か月以内だったので無料対応。お詫びにワックスを1本くれましたw。
トラブル2:フロントフォークオイル漏れ→フロントフォークの錆が原因
バンバン購入後、わずか20キロ走っただけでガソリン漏れがあってから、「これはできるだけバンバンに乗って、3か月の保証期間内に膿を出し切らねば(: ・`д・´)」とわたしは思いました。
ちょうど実家の愛媛に帰る機会があったので、バンバンで帰り(片道300キロ)、兵庫に戻ってくる際、小豆島に行ってみようと小豆島ツーリングを楽しんでいたときのことでした。
今、改めてそのときのバンバンを見ても確かにフロントフォークがかなり汚れていますね。もしかしたらこのときはまだ、「にじみ」程度だったかもしれません。
これは決定的なことが起こる前のバンバンです。ちょうど寒霞渓の駐輪場で何気に撮った写真です。
かなり黒くなっているので、フロントフォークオイルが漏れ始めたころかもしれません。
寒霞渓から港まで急な下りがあるのですが、その途中、気づいたのです。わたしの靴にぽつぽつと何かの跡がついていることに。
でも、わたしはまるで気が付きませんでした。何せこのころは、「フロントフォーク」なんて言葉も、「その中にオイルが入っている」ことすら知らなかったのですから(笑)。
そして、港についてバンバンを停めたとき、とってもオイル臭いことに気が付きました。「え?何これ?(: ・`д・´)」と思ったら、フェリーのスタッフさんが「オイルが漏れとるよ」と教えてくれました。
そして自分の足元を見て驚愕しました。オイルでドロドロでした。
もっとかわいそうなのはバンバンでした。
激しいオイル漏れで、こんな状態に。素人ながら、フロントブレーキのあたりにこんなにオイルが散って、大丈夫なのかと気が気でありませんでした。
家に帰って調べると、フロントフォークの点錆・シールの劣化が原因だとわかりました。
※バイク屋さんの対応※
〇フロントフォーク新品に交換・OH:1,000キロ走ったらオイル交換をしましょうと言われていたのですが、その頃に起こったトラブルでした。3か月の保証期間内だったため、無料で対応してくれました。
また別の日の話です。三宮までバイクで行った帰り、再びガソリンが漏れました。信号で止まったときにふと下を見たら漏れていたのに気が付いたときは本当にどうしようかと思いましたw。
道端で漏れが止まるのを待ち、バイク屋さんに持って行ってもう一回タンク内の錆を見てもらい、清掃してもらいました。
さすがにこのときには、3か月が過ぎたらもうこのバイク屋さんにお世話になることはないだろうと。点検をしてわたしに売ってくれたはずなんですが、一体何の点検をしたの?!と思ってしまいました。
と言うわけで、大きなトラブルは以上のような感じでした。
初心者が中古バイクを買う際の注意点
わたしのように全くバイクに乗った経験がない、またバイク乗りの友達がいない、バイク屋さんの情報をなかなか得られない状態であるなら、中古バイクは買わない方がいいです。
と言っても、欲しいバイクが中古でしかない場合もありますよね。わたしの経験より、いくつかの注意点を書いておきたいと思います。
1.保証期間を確認する
中古バイクをお店で買う上で、すごく大事なことだと思います。
6,000キロ又は3か月の保証、というように、距離か期間の保証がついていることを確認してください。わたしの場合は、3か月の保証・1,000キロでのオイル・オイルフィルター交換付きでした。
もし、保証がなければフロントフォーク代、キャブとフロントフォークのOH代、タンクの錆とりも自己負担だと考えるといくらかかったのだろうかと、考えるだけでぞっとします(°ω°)。
そしてできるだけその期間内にたくさん乗って、膿を出して不具合があれば修理してもらってください。わたしは、淡路島に日帰りツーリングに行ったり、四国に帰るなどして、3か月のうちに2,000キロちょっと走りました。上記のトラブルは1,500キロ以内に出ました。
バイク屋さんって、悪いかもしれないから事前に開けて直す、というより、走ってみて不具合が出たらそこを直す、という考え方なのかな、と。素人からすると、トラブル出る前に直しておいてよ!と思っちゃうんですけどね(笑)。
何せ身むき出しで乗る乗り物ですから・・安心が欲しいですが、そんな親切なバイク屋さんばかりとは限らないようです。
すごく幸いなことに、実は保証期間が終わった後は、中古バイクだから起こったであろうトラブルは皆無です。
なので、少々高い値段でバンバンを買ったかもしれませんが、個人的にはバンバンを新車で買えたと思っているので納得の値段なのですw。
2.錆やオイルのにじみを確認する
わたしの経験からすると、フロントフォーク(特に深い錆、シールが劣化していないか)・タンク内の錆は絶対にチェックすべき項目です。
理由は上記のようなトラブルが起こるからです。初心者には刺激が強すぎます(笑)。エンジン回りにオイルがにじんでいないかも見た方がよいと思います。
チェーンの錆は、赤色のチェーンかw?!と思う位錆だらけでしたが、走っていると案外錆が取れてきれいになっていきました。
5年くらい経って、シールチェーンのOリングが取れたので交換しました。コマにたくさんガタつきがあるとか見た目でわかるようであれば、交換してもらえないか言ってみてください。
3.見た目が綺麗か確認する
難しいけれど、これって大事なことかな、と思います。
例えばタンクとサイドカバーの色が微妙に違う、となると、転倒してどちらかを替えている可能性があると思いますし。
わたしの場合は足回り(クランクケースカバーとそのあたりのフレーム)に雑に塗装した跡がありました。後から何か不具合があったわけではなかったので良かったですが、何かを隠しているということですからね(笑)。
そして、その疑問をバイク屋さんにぶつけてみると良いかと思います。納得できる答えや、その対応(修理)が訊ければそれでよいかなと思いますし。
初心者って何を訊けばいいかわからないと思うのです。でもそんな素朴な疑問にちゃんと答えてくれるかどうかも、今後お付き合いできるバイク屋さんかどうかの判断になるかなと思います。
個人的には、信頼できるバイク屋さんを見つけることが大変な気がしますw(とっても大事なことだと思います)。
4.消耗品の確認
ブレーキパッドの残量やタイヤのひび・消耗具合のチェックも後の出費に繋がるので、何分残っていて、あとどれくらい持ちそうなのかの確認もしておく方がいいです。
中古バイクを買う際の個人的な感想・まとめ
- 正直、初心者が中古バイクの良しあしを見分けるのはとっても難しいと思います。だって向うはプロだから(笑)。フレームの歪みの確認とかもできたらいいのでしょうが、初心者には難易度が高いかなと。
- 特に改造しているバイクは、できることなら試乗させてもらうのがよいかもしれませんね。他の人のカスタムが自分にとって乗りやすいカスタムとは限らないです。
- トラブルが起こったら面倒、だとか、何か起こってもバイク屋さんに言いにくい、とか思うのであれば、迷わず新車にするのがよいかと思います。
- わたしがそうだったように、自分にとって最初のバイクになるなら、多分バイクを目の前にしたら欲しくなって買ってしまうことを念頭に(笑)。
わたしのバンバンは、5年目のもので走行距離34キロで屋外で雨ざらしになっていた中古バイクでした。
本当に34キロなのだろうか、メーターを巻き戻しているのではないだろうか、と疑ったりしましたが、その後いくつかのバイクショップに持っていて整備士さんの感想を訊いてみましたが、どの方も「メーター通りの走行距離だろう」とのことでした。
11年目になる200ccのちびっこバンバンですが、購入当初のトラブルからその後は特に何もありません。5年眠っていたのに、急に動いてバンバンがびっくりしていろんなトラブルが出たのかもしれませんね(^ω^)。
わたしは、まだ保証をつけてくれ、ちゃんと保証内の間は無償修理をしてくれ、その後何もなかったので運がよかったのかもしれません。
今だから笑って話せることですが、当時のわたしは何にもわからず、不安になってインターネットや本で調べる日々でした。「こんな無知なわたしがバイクに乗っていいのだろうか」と悩んだこともあります。
最初って何でもそうですが、大事なことは「安心して楽しむことができること」。
中古バイクのことをいろいろ書きましたが、中古バイクを買ってとってもよかった、と思うことがあります。
10年同じバンバンに乗ってきて、わたしは自家塗装など、自由にやってきたのですが、自由にできたのは中古バイクだったからかな、と。多分新車だったらできていなかった気がします(笑)。
それはわたしがやる範囲のことなので、簡単な整備にはなりますが、それにも言えることで・・だからこそ、愛着を持って一緒に10年間歩んでこれたのかなと思える部分もあります。
楽しくバイクに乗るために、ひょっとしたら誰かの役に立つのかもしれないと思って、未だにバイクに関する知識は皆無のわたしですがw、経験談としてこの記事をまとめてみました。
たのしいバイクライフを(^ω^)。