「女性ライダー」「女性バイク乗り」
・・・わたしも当てはまるかもしれないのですが、そんな言葉にヘラっと苦笑いしてしまうわたしです。しいて言うなら、「女性バンバン乗り」がいいかな(^ω^)。
バンバンに乗ることは好きだけれども、他のバイクに乗ってみたい、あんなバイクうらやましいな、という気持ちがないので違和感を持ってしまいます。
セローとかFTRとかエストレヤとかVTRとか隼とか、簡単な名前は覚えられても、そもそもバイクの名前が覚えられません。逆に何でバイクはアルファベットばっかりの親しみのない名前ばっかりなん?!と思ってしまう始末です。
バイクの免許を取ったきっかけ
そんなわたしですが、バイクの免許に興味を持ち始めたのは、かれこれ10年ほど前にさかのぼります。ジムニーに乗って全国日本放浪の旅をしていたときのことです。
北海道に行ったときに、とあるライダーハウスに泊まりました。当時は車でも徒歩でもどんな手段でも旅人なら誰でも泊まることができたライダーハウスでした。
ライダーのお姉さんがそこで働いていたのですが、どうしても青森のねぶた祭りに行きたい、その間休みたいから代わりに働いてもらえないか、と言われました。
わたしはそのとき、ちょうど利尻島(北海道の北にある島)で昆布干しのバイトを勤め上げた後wだったので、天気のいい8月に北海道を周りたいと思っていました。
最初は断ったのですが、何だか断り切れなくなり、2週間という期限付きでそこで働くことにしました。
ライダーハウスを利用したのは2回目でした。1回目は、北海道・天塩にある鏡沼海浜公園にあるライダーハウスです。今は車旅の人のライダーハウス利用はNGになったのですが、当時は可能でした。
そことは違い、わたしがアルバイトをするライダーハウスはたくさんのバイク乗りの旅人が毎日たくさんやってきました。こんなに北海道をバイクで旅している人がいるのだと驚いた記憶があります。
女性部屋もあったので、女性ソロライダーも多くやってきました。岐阜から来たFTRのお姉さん。そのときにこんなトリコロール柄のバイクに乗りたい!と思ったものでした(結局全然違うの選んだけどw)。
旦那さんに許可をもらって、2週間旅に出た人もいました。彼氏募集中で理解あるバイク乗りの人を見つけたい、という子もいました(笑)。
2週間いて、わたしが覚えたバイクの名前は、FTR1台だけです。
みんなカッコよく決めているもんだから、ツンツンして話しかけにくいのかと思いきや、そんなことなく、バイクが好き!旅が好き!という人ばっかりで、お見送りのときにカメラを向けると、みんな笑顔でピースしてくれました。
キラキラした顔をしてまたその日も旅に出る人を見ていると、
「バイクに乗ってみたいな」
「バイクで旅をすると気持ちいいのかな」
と思うようになりました。その3年後にバイクの免許を取りに行きました。
ツーリングに出かけて困惑すること
そんなこんなでバンバン乗りとなったわたしですが、バンバンとお出かけするとたまにびっくりすることに遭遇するようになりました。
他のライダーさんが言うような、
「車から空き缶(ゴミ)を投げつけられた」
「えげつない煽り方をされた」
「普通に走っているだけで後ろからクラクションを鳴らされた」
など、そういう経験はわたしはまだないのですが、バンバンを停めて休憩をしようと思うと、よく話しかけられるのです。
話しかけられること自体、うれしいことなのですが、びっくりすることを言われます。
まずは、職業調査。
そんなこと訊いて何になるの?って感じの質問から始まり、「今日は休みなのか?」ときて、「結婚しているか?」(それこそ何になるの?って質問ですがw)、と訊かれます。している、と答えると大概こう続きます。
「旦那さんは今日仕事?」と。
「(む。は)今日仕事です」
「へー旦那が仕事なのに遊んでるんだ」
と。
こんなわたしなんで「そうなんですw」と答えるのですが、だから何なの?!という質問をとにかく(県外ナンバーの自分も旅をしていると思われる)おじさまによくされるのです(されました)。
そういう無神経ともとられない質問は、バンバンとのツーリング先に限らず、1人で出かけているとよくされるのですけどね。
「女でもバイクに乗るんだ」「女なのに・・」「女だから・・」・・・
だから何?心の独り言が漏れてるの?みたいな(笑)。
話したいの(会話を楽しみたいの)?文句が言いたいの?自分の嫁に言えないことをわたしに言ってるの?wといつも思います。
む。がいいって言っているのに、何で知らない人に文句いわれにゃならんのだろうといつも思うのです(^ω^)。
そういう男性につかまることが多いので、だんだんだんだん道の駅や人が集まっていそうなところを避けて、目立たないように話しかけられないように休憩するようになりました。
あんなに好きだった道の駅が、バンバンと出かけているときには「面倒くさい場所」になってしまったのです。
それでも、生きている以上、トイレにも行きたくなるし、お腹も空くので停まるのですが。
それでも、話しかけてくれる女性はほぼほぼ旅好きでお話し上手な人が多いし、普段ライダーさんと交流がないわたしでも、ロングツーリングに行って、他のライダーさんと話すとみんな気さくで(ま、あんまり熱心にバイクの性能や構造について話されても困るのですが)、楽しいなと感じるのですが、いかんせん、自由であるはずの休日に、ストレスを感じるかもしれない場面に身を置かないようにすることを考えるようになってしまいました。
一種の防衛本能なのでしょうか。
ツーリング・ブログを書いている理由
誰かが読んだときに「あ、ここいいやん?今度ツーリングに行ってみよ」「バイクはそこに停めたらいいんや!」と、1つでも何か情報になればいいと思って書いているこのブログです。
わたしが日本中を旅したときに日本各地のいろんな人にお世話になり、たくさんの情報を掲示板で教えて頂いたので、恩返しのつもりで書いています。
今はバンバンのよさを広めたいのもありますが、根本はそこなのです。
どこに行って何を食べたというような内容が多いデブログなので、ファッションやかわいさなどを追及した女子ブログ!でないのが残念なところではありますが(苦笑)。
そんなわけで、目立たず、ひっそりブログを書くくらいがちょうどいいのかな、と思ったりしています。でも、ずっとそんなんでいいのかな?と思うわたしも心の中にいたりします。
最後に。できれば・・もしも話しかけて下さるのであれば、楽しいお話しとまではいいません。普通の会話でお願いしたいです(笑)。
女性ライダーさんからこんなコメントを頂きました(^ω^)
そうなのです、素敵な出逢いがあるのも確かなのです(^ω^)。