友ヶ島灯台一般公開!”ラピュタの島”の戦争遺跡をめぐる【2019-6話・完】

毎年のことなのですが、12~1月は1年でもいちばん仕事が忙しい時期のひとつであり、気力も体力も吸い取られている感じです(笑)。

やっと終わりが見えてきたので、乗り越えれたら少しブログの更新頻度を上げれるといいなと思っています(^ω^)。まぁ、そう思いながら去年はいつも落ち着いている2月ですら忙しかったんですけどね(げっそり、でも痩せないw)。


2019.11.3(日)はれのちくもり 和歌山市内→加太(かだ)港→友ヶ島→兵庫県自宅

和室の部屋でぐっすり眠ったわたしたち。朝ごはんを食べたら元気に出発だ٩( ‘ω’ )و

昨日は暗くて気が付かなかったが、ひさしぶりに泥落としのたわしのような玄関マットを見た。これってザ・昭和やんね(笑)。

少し心配だった緑バンバンも、一発でエンジンがかかって安心。

和歌山市内の宿。しかも屋根付きの場所にバイクを無料で置かせてもらえたのが本当にありがたかった。

※利用した宿はビジネスホテルかつやさん。

さて、今日は和歌山市の加太港を目指すよ!

宿から加太(かだ)港まで約15キロ。

4年前の酷道425号線走破ツーリングの帰りに、いつか必ず来ることがあると思って加太港周辺は予習済なのである(^ω^)。

ちゃちゃっと有料駐車場(バイク200円)に停め、友ヶ島行きの船乗り場へ。

※バイクは大丈夫だとは思うが、車はこのようなイベントのときには早めに行った方が良いと思う。前に来たとき、駐車場がいっぱいでウロウロしている車が多かったので。

advertisement

11/1は灯台の日、友ヶ島灯台が一般公開されるのだ

灯台の一般公開とは、

  • 普段入ることができない灯台でも無料で開放してくれ、内部を見学することができる
  • 普段有料で入ることができる灯台でも、無料で見学することができる

こと。

灯台の日(11/1)の付近や、GWなどにこのようなイベントが実施されることが多いのだ。イベントをチェックしていると、友ヶ島灯台は年に2回ほど公開されることが多いように思うのだが、機会を逃し続けてはや何年だろう(笑)。やっと参加できる日がきた、というわけである。

和歌山というだけでも少しハードルが高いうえ、友ヶ島灯台へは船に乗っていく必要があるのだ。

灯台の一般公開日ともなると当然観光客も多くなるのだが、少し良いこともあって

  1. 通常2,000円ほどの往復の船代が友ヶ島灯台一般公開の日は少し安くなる(1,600円?1,800円?だったかな)。
  2. 通常9:00始発の船より早く出してくれる場合が多い。

ということである。

②についてはリサーチ済だったので、この日の始発便のチケットを買えるよう8:00には窓口に行った次第である。定員は約100人。目論見通り購入することができた(^ω^)。

始発の券がなくなっても、次の便の整理券が配布されるはずなのでゲットしておくとよいかなと思う。

今回はお昼ご飯はなし。次行くときにはお弁当持参で島に上陸しよう。

8:30 始発・臨時便出発

列はぐんぐん伸びて、当然のごとく満席に。

加太港から友ヶ島まで、ともがしま号で約20分の船旅。

外にも席があったけどすでに満席だったので船内へ。船内は3人掛けのシートなのだが、割とキュウキュウな感じの仕様だった(笑)。

さくっと友ヶ島上陸٩( ‘ω’ )و

島って大好き。

今日はイベントで人が多いけれども、わずか数十分の船旅でも非日常感があるからかな。初めて踏み入れる場所だからなおさらかもしれない。

※ちなみにここ友ヶ島は、巷で「ラピュタの島」とも言われているらしいのだが、あの有名な映画・天空の城ラピュタをまじめに見たことのないわたしはどこがどのようにラピュタ風なのか説明することはできないのであしからず。

友ヶ島友ヶ島と言っているけれども、友ヶ島は4つの島の総称だ。詳しくは、和歌山市のこちらのHPで確認を。

上の地図では、船は島の真ん中(赤)のあたりに到着、最大の目的である友ヶ島灯台は右端。そこまで海を右手に遊歩道をテクテク歩いていく。

島内の道は勾配もあり、石も多くデコボコしているのでスニーカー以上がおすすめ。

夏になると海水浴客でにぎわうのかな。

今は海で泳ぐ人も少なくなったというし、夏でも案外静かなのかも・・

だなんてつい思ってしまう風景があった。

島を歩くと、時が止まった車や自販機が静かに佇んでいることが多くて、いろんなことを自分勝手に思いめぐらせてしまう(そんな時間が好き)。

ゆっくりと15分ほど歩くと

第二砲台跡に到着

今回歩いた沖ノ島にはいくつかの砲台跡がある。ここは由良要塞、戦争遺跡が残る島として有名だ。

大阪湾を護る目的で造られたけれども、結局使用されることなく終戦を迎えた。

今後使用されることのないよう爆破されたそうだ。

裏にまわると思いもよらぬひらけた場所が広がっていた(テンションが上がってジャンプしようとしたがこの有様w)。

さらに進み、

友ヶ島灯台に到着!

一般公開は10:00から。

わたしたちと同じ船に乗ってきた海上保安庁の方が灯台に装飾準備中だった。

こういう場面になかなか遭遇できないからええもん見れた気分(^ω^)。一般公開のときには、このようなフラッグが装飾されることが多い。

9:30には到着していたのでまだ時間があると思って辺りを散策。

日本標準時子午線・日本最南端の地

・・・していると、灯台内部の見学の整理券の配布列が出来上がっていたので慌てて列へ。友ヶ島のアプリをダウンロードするとバッジをもらえるとのことで、電波が微弱な場所で皆こぞってDL開始(笑)。

うれしかったのは友ヶ島灯台参観記念証として、ラミネートされたカードを頂けたことだ。裏は整理番号になっている。

返却する必要はなく、記念としていただけるのだ。記念証マニアとしては超超超!うれしかった(^ω^)。その他、スポンジorミニタオルも。

灯台一般公開に参加すると数量限定でプレゼントを頂ける場合が多いのでこういうのが好きな方にはお勧めだ。

灯台内部は狭いので約10人1組で見学

わたしたちは2グループ目に参加。

友ヶ島灯台はブラントン設計。今でいうと約3億円で造られたそうだ。1867年、イギリスと大坂条約を結んだ際、安全に航行できるよう5基の灯台の整備を定めた、そのうちの1基だ(他の4基は、六連島灯台・部埼灯台・和田岬灯台・江埼灯台)。

荷物を置いて、階段で上部へ。

狭いので、降りるのも昇るのも当然一方通行(笑)。

いい眺めだ(^ω^)。

待っている方も増えたみたいだ。

満足満足(^ω^)。

基本的に静かな場所にあって、人を寄せ付けない感じだとか、観光客に見向きもされない感じだとか(笑)、そんな灯台が好きなのだけど、たまにはこういうお祭り感のある灯台も大変によい。

なんて悦に浸っていると、突然ブブブブブン!と爆音が。

きょろきょろすると、自衛隊(?)の飛行機がやってきた。ちょ!ちょっと待って!!

む。「来たんやからまた戻って来るんちゃうん?」

と待っていたのに、近くに来ないと音を確認できなくて、ある程度構えていたのにこの結果(笑)。

さて、せっかくなので島内を散策しよう!

頂いたパンフレットを片手に歩いてみる。

友ヶ島灯台近くの第一砲台あたり

戦争遺跡の仕組みや仕様について疎いわたしには、掩蔽壕(えんぺいごう)と言われるものと、弾薬庫、配置された方が待機していた場所などがイコールなのかどうかがわからない。

島内はアップダウンも多く、想像以上によい汗をかけるw。

池尻キャンプ場あたり

テントは一張りもなかったけれども、夏にはにぎわうのかな。でも家族連れで利用するには、ここまで荷物を運ぶのが大変そうだ(^ω^)。

今日朝いちでやってきたのは、晴れのち午後から曇り、という天気予報だったのも理由の一つ。灯台はやっぱり青空の下で見たいから(^ω^)。予報通り空に雲が広がってきて早起きしてよかった。

少しメイン道から離れて・・

旧海軍聴音所跡

海軍?聴音所?一体何の音をきくのかと思ったら、友ヶ島アプリによると

大阪湾に侵入してくる潜水艦を有線式の機雷で追撃するためにつくられた施設。ここで耳にレシーバーをつけた隊員が海中の聴音機から聴こえてくる潜水艦のスクリュー音にずっと耳を澄ませていた。

と紹介があった(驚)。

頑張ってカムフラージュさせてる感はあるけれど、案外高い位置にあって目立ちそうな感じがしないでもなかった。

24時間体制でチェックしていただろうから、

当然ここで生活していたんだろうなぁ。

なんだろう。こういうところに来ても、台所、お風呂、トイレなど生活感がある場所はどこだろうと探したくなる自分に驚く(笑)。確かに誰かがいた、ことを確認したい思いが心のどこかにあるのかもしれない。

小展望台を経て

タカノス山展望台

ここでは多くの方がお弁当やおにぎりを食べていた。

行きたいお店があったからお弁当類は諦めたけれど・・!

いよいよ、最大の第三砲台跡へ

無人島にこのような案内があって、少々戸惑いながら進んでいく。大きな砲台跡だから、少し扱いが違うようだ(多分)。

船乗り場のところに「第三砲台を見学するにはライトが必要」と書いていた通り、地下へと進んでいくにはライトがないと足元が見えない。iPhoneの明かりを頼りに進んでいく。

迷路のようにあちこち進んでいくことができる。この日は人が多かったのであちらこちらから人の声がきこえてくるので安心できた(笑)。

ただ、部屋へと進み、何気にライトを当てた先にこのような絵が浮かび上がったときにはギョ!っとして思わず声が出てしまった。

・・・要るんかな?!(笑)

光が見える方へと進んでいくと

砲座跡が現れた。

・・・ここにもペイントが?!

こんな方が自然な感じでわたしは好きかな。

思ったより低い位置にあるものなんやね。

友ヶ島の紹介写真でよく使われる第三砲台跡にある弾薬庫

一瞬、人がいなくなったときがあってパチリ。

気を抜くとこの日は待っても待ってもこんな感じが続いた(笑)。

こちらの中にも現在入ることが可能。

将校宿舎跡

一部レンガ造りなんやね。

外から見える範囲で。

何人くらいが利用していたのかな。

想像が止まらないので先へ進む(^ω^)。

お腹も空いてきたのでそろそろ戻ろうかと桟橋へ。帰りも臨時便が出ていたので13:00の船で加太港へ戻ることにした。

友ヶ島灯台一般公開・友ヶ島訪問まとめ

  • 午後からも友ヶ島にやってくる方はわんさかいたが、幟にも「灯台見学の方は午後2時までに起こし下さい」とあるとおり、早めに行くのが吉。加太港の駐車場、友ヶ島灯台の見学待ち時間からしても、朝早い便がおすすめだ。

  • 島内は半周するだけでも結構アップダウンがある。ハイキングに行くと思って、飲み物や軽食の準備、靴もしっかりしておいた方が良い。
  • 第三砲台跡を訪れるなら、ライトは必要(スマホのライトでもよいので)。
  • ちょいちょいポケストやジムもあり、auは場所によっては電波弱めだった(ポケGOしている方へw)。

  • 桟橋のところに自販機はあったが暑い時期だと売り切れもあるかもしれない(管理棟の横にも別の自販機はあった)。

  • この日は桟橋前の売店でソフトクリームやカレーライスの軽食販売もあり。通年営業かはわからない。

  • トイレは、一般的に歩くコースであれば、①桟橋のところ・②タカノス山展望台近くにある。タカノス山展望台近くのトイレは大変混んでいた。友ヶ島灯台のすぐ側にはないので、事前にトイレの場所はチェックのこと。ご利用は計画的に(^ω^)。
  • これは完全に個人的なことなのだが、建物を見るのが楽しすぎて想像以上に時間がかかってしまったため、行きたいところをいくつかカットした。次はお弁当を持って一日散策するつもりで島に乗り込みたい!涼しい時期がいいかな。
  • 友ヶ島行きの船には運休日があるので行く前にはくれぐれも運航予定・時刻表等確認を。

そんなわけで加太港へ帰還。

空腹は限界突破していたのだが、迷いに迷った挙句、長い待ち時間覚悟で名前を記入。

満幸商店でてんこ盛りしらす丼・貝好きにぴったりあわしま丼を食べるよ!

ええい!30組待ちやけど並ぶで!

時間も時間だけに脱落してく方も多くw、結局1時間待ちでありつくことができた(^ω^)。

正直なところ、丼ものより、このお店のイチオシ!というわさび汁がとってもおいしかった(^ω^)。

ちょっといろんな意味で面倒くさかったけどww。む。もわたしもわさび大好きマンなので超好みだった。

※あわしま丼は、あさり他数種類の貝を生姜を使って甘辛く煮たものが乗っかっている丼。

近くには有名な淡島神社もあるのでお参りをするのもよいかも。

夜行くとびっくりしちゃうかもしれないので気を付けて(^ω^)。

そんなこんなで和歌山を大満喫し、防寒対策をバッチシにして

阪神高速を使ってブブンと帰宅。

お昼ご飯に時間がかかったから、帰宅は19時前。すっかり暗くなってしまったけど、無事に家に帰ってこれてよかった(^ω^)。

  • 2日目バンバンズ走行距離:150.4キロ
  • バンバンズ2日間走行距離:計609.3キロ

おしまい。やっぱり紀伊半島って楽しいと再確認できたツーリングだった。大満足!

この紀伊半島ツーリング記事一覧はこちら(^ω^)

  1. 龍神スカイライン・4年ぶりの酷道425へGO!和歌山ツーリング【1話】
  2. 酷道425号線をゆく~龍神→牛廻越(→十津川)~「あれっ、何か違う」【2話】
  3. 酷道425号線をゆく~(龍神→牛廻越→)十津川へ~「ここから先は?」【3話】
  4. 酷道425号線をゆく~十津川→下北山へ~「まだ続くチャレンジ」~【4話】
  5. 酷道309号線へGO!進んだ先は行者還トンネルだった【5話】
  6. 友ヶ島灯台一般公開!”ラピュタの島”の戦争遺跡をめぐる【6話】
advertisement
最新情報をチェックしよう!